シャープは12月15日、カラー電子辞書「Brain(ブレーン)」の新製品として、4機種11モデルを発表した。従来モデルと比べて約1.7倍の大型キーを搭載したほか、調べた単語が自動的に英単語帳になる機能などを搭載する。発売日と市場想定価格は、高校生向けの「PW-SH4」および、大学生向けの「PW-SB4」が2017年1月19日発売で38,000円前後(税別)、中学生向けの「PW-SJ4」および、生活・教養向けの「PW-SA4」が2017年2月9日発売で34,000円前後(税別)。

高校生向けの「PW-SH4-W」(左)、「PW-SH4-R」(右)

新製品では、英文作成に便利な「英作ボード」機能を搭載。画面が上下2分割表示され、画面上部で内蔵する辞書や書籍、電子版データなどのコンテンツを表示して、画面下部で例文を見ながらタイピング可能。作った英文は合成音声で読み上げ、英文の発音を確認したり、英語スピーチの練習に活用したりできる。自己紹介英作文の例文を豊富に収録したアスクの「ABOUT ME ~2nd Edition~」も収録した。

新機能の「自動英単語帳」では、分からない単語を調べると自動的に単語帳が作られる。過去に自分が調べた英単語がリストですぐに分かるため、覚えづらかった単語の効率的な復習といった用途で役立つ。

さらに、英語学習総合メニュー「Brain English」を搭載した。Brain Englishでは、英語の土台となる「覚える」、英語4技能の「聞く」「話す」「読む」「書く」、腕試しの「試す」というキーワードごとに、コンテンツを整理。目的のコンテンツをすばやく探せる。

本体デザインを一新し、タイピングしやすい大型キーボードを採用。キー配列も見直しており、音声キー、スピーカー、マイクなど、音声に関するアイテムが左下部にまとめられているため、音声に関するが容易になっている。

高校生向けのPW-SH4には、「システム英単語 改訂新版」を電子辞書として初めて搭載。最新の大学入試問題データをベースにしながら、延べ8,000回分の入試問題におけるで英単語の出現頻度、意味・語法・連語などを分析したものだ。

このほか、英検、TOEIC L&Rテスト、TOEFL iBT テストなどの検定対策ができるアプリ、絵と字幕(英語/日本語)を見ながらリスニング学習できる「ピクチャー字幕リスニング」、自分の発音を採点する「ATR CALL for Brain」など、伸ばしたい英語力に応じて活用できる豊富なコンテンツを収録している。

搭載コンテンツ数はPW-SH4が170コンテンツ、PW-SB4が100コンテンツ、PW-SJ4が105コンテンツ、PW-SA4が100コンテンツ。本体カラーは、PW-SH4がホワイト(W)、ブラック(B)、グリーン(G)、ネイビー(K)、レッド(R)の5色。PW-SB4がネイビー(K)、ホワイト(W)の2色。PW-SJ4がグリーン(G)、ネイビー(K)。PW-SA4がブラック(B)、ホワイト(W)の2色となっている。

中学生向け「PW-SJ4-G」

大学生・ビジネス向け「PW-SB4-K」

生活・教養「PW-SA4-B」

本体サイズや基本性能は4機種とも同じで、突起部含むサイズがW152.4×D96.5×H18.4mm、突起部含まず・最薄部のサイズがW152.4×D96.5×H17.9mm。重量は約290g(電池、タッチペン含む)、メインパネルは5.5型で854×480ドットのTFTカラー液晶、電源はリチウムイオン充電池で、連続表示時約100時間、連続使用時約50時間、連続動画再生時約5時間の使用が可能。本体メモリーは約500Bで、microSD/microSDHCメモリーカード(最大32GB対応)スロットを搭載する。