MM総研は12月15日、「冬のボーナス商戦に関するアンケート」の結果を発表した。調査は11月30日~12月5日、全国の男女20代以上の就業者1,112人を対象にWebアンケートで行われた。
ボーナスでの購買意欲は足踏み状態
その結果によると、この冬のボーナス支給額が「昨冬より増加する」と答えた回答者は14.7%を占め今夏の13.6%から1.1ポイント増加。「昨冬より減少する」との回答は6.7%で、こちらは今夏の7.4%から0.7ポイント減少する結果となった。
一方、今冬のボーナスによる購買意欲については、「昨冬と比べ上がった」との回答が12.4%と今夏の10.8%からやや増加したのに対し、「下がった」との回答は17.8%と今夏の18.1%に比べ若干減少する結果となった。「購買意欲が上がった」と回答する消費者の割合と「購買意欲が下がった」と回答する消費者の割合は昨冬からほぼ同水準となっており、消費者の購買意欲は依然足踏み状態にあると言える。
ボーナスで商品・サービスを購入する人は3割
今冬のボーナスでの使い道を尋ねたところ、「商品・サービスを購入する」との回答は全体の33.7%で昨冬の43.7%から10ポイント減少しており、今夏の39.7%と比べても減少している。「貯蓄・運用」は60.1%、「ローンなどの支払い」は18.5%となった。今冬に関しては「まだ決めていない」と回答した人も24.2%おり、ボーナスの使い道を商品・サービスの購入にするか、貯蓄・運用などに回すかを決めかねている就業者が一定数いる。
冬ボーナスで何を買う?
具体的な使い道について複数回答で聞いたところ、目立って増加したのは、「ITデジタル家電」「国内旅行」「キッチン家電・生活家電」だった。
特に「ITデジタル家電」は昨冬の31.9%から今冬は41.6%と9.7ポイント上昇している。特に1位「ノートパソコン」(12.5%)、2位「薄型テレビ」(11.1%)、3位「スマートフォン」(9.3%)、4位「デスクトップパソコン」(6.5%)といった主力商品の購入意向が昨冬と比較して増えている。
次いで、5位「デジタルカメラ」(4.3%)、6位「家庭用ゲーム機・ソフト(携帯型)」(3.9%)、「家庭用ゲーム機・ソフト(据え置き型)」(3.6%)、「タブレット端末」(3.2%)、「ロボット掃除機」(3.2%)と続く。
また、「国内旅行」は昨冬比3.4ポイント増加の33.0%、「キッチン家電・生活家電」も昨冬比2.5ポイント増加の8.2%となった。一方、「衣類・服飾品」は昨冬比6.7ポイント減の18.6%、「外食」は昨冬比5.1ポイント減の25.1%、「玩具」は昨冬比1.0ポイント減の2.2%となり、明暗が分かれた。