NPO法人若年層のアニメ制作者を応援する会(以下AEYAC)は12月12日、「AEYAC 若年層アニメーター生活実態調査」の結果速報版を発表した。調査の結果、若手アニメーターの半数以上が家族からの経済的援助を受けながら働いていることがわかった。調査対象は経験年数3年以内のアニメーター153名。

仕送りを受けている人は3割

若手アニメーターの居住形態については、「一人暮らし」が49%、「実家ぐらし」が35%、「友人知人と同居」が6%、「配偶者・パートナーと同居」が4%だった。

若手アニメーターの居住形態

実家ぐらしではない人に「仕送りの有無」を聞いたところ、「仕送りを受けていない」という人は69%、「仕送りを受けている」という人は31%だった。また、「貯金を切り崩した経験」を聞いたところ、「貯金を切り崩した経験がある」が56%で最多。「そもそも貯金がない」が29%、「切り崩した経験はない」は15%だった。

仕送りを受けているか

実家ぐらしの人に対して「家計支持者(世帯の主たる稼ぎ手)であるか」を尋ねたところ、全員が「家計支持者ではない」と回答。「月あたりの家賃負担」については、「払っていない」が35%、「3万円~5万円未満」が32%、「5万円~10万円」が19%であった。

月あたりの家賃負担

調査の結果、「実家ぐらし(全体の35%)」と「実家ぐらしではないが仕送りを受けている人(全体の18%)」を合わせると、若手アニメーターの53%が家族から何かしらの経済的援助を受けながら働いているという実態が明らかになった。