プログラム知識なしでIoTデバイスを管理

「CANDY LINE」は、IoT関連製品の企画・開発を行う企業。IoTデバイスの管理を非技術職でも可能にするフローエディター「CANDY EGG」および「CANDY RED」によって、IoTの学習・連携に必要なプログラミングを簡便化する。

ブロックを組み合わせる要領で、取得したい情報を操作できる

管理エディタに加えて「Raspberry Pi」用LTEボード「LTEPi forD」と無線通信規格「EnOcean」対応のセンサやスイッチをあわせて提供。ワンストップでドアの開閉やスイッチのオン・オフによって部屋の使用状況などを可視化・管理することを可能としている。

「LTEPi forD」

無線通信規格「EnOcean」対応のセンサやスイッチ

"奉仕型"モニタリングシステム

「ArtifactNoise.LLP」は、温度や湿度などセンサで計測した情報をメイドや執事といったキャラクターが通知するUIを採用した「奉仕型情報サービス」を展示。代表発明家の北神雄大氏によれば、計測情報の可視化はグラフ化やSNS経由での通知といった見せ方がされていた中、他社との差別化も含めこのかたちに落ち着いたという。

「奉仕型情報サービス」のデモ

センサ部には「Raspberry Pi」を使用

UIは開発段階で、2017年から営業活動を開始する予定。職場、工場での利用を想定してアプローチをかけていく。展示には3G回線が使われており、高スペック回線の用意が難しい環境でも十分稼働することをアピールしていた。

IoTへの入り口を用意

IoTのWebセレクトショップ運営・イベントオーガナイズなどを手がける「dotstudio,inc.」は、自社開発の着るシンセサイザーを展示していた。ツール開発やパーツの販売を手がける一方で、海外メーカーの日本進出のコンサルティングも手がけている。

参考出展されていた着るシンセサイザー。販売については応相談だが、量産・販売するような状況にはないとのこと

同社が販売している、IoTにチャレンジするためのFRISKサイズのデバイス「Nefry」

同社CEOの菅原のびすけ氏は、活動の軸として「IoTへ興味を持った人へのきっかけづくり」を挙げた。初心者がデバイス開発を行おうとした際に障壁となるパーツ選び、情報収集などをカバーすべく、イベント開発やキットの販売を行っている。

新進気鋭のIoTスタートアップが集う「INNOVATION VILLAGE」。このほかにも多数の出展があったので、興味を持った人は足を運んでみてほしい。