ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(以下、SIEJA)は東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて13日、「プレイステーションアワード2016」を発表した。

今年もグランドプリンスホテル新高輪で行われた「プレイステーションアワード2016」

「プレイステーションアワード」は、国内でヒットしたプレイステーションタイトルを表彰する祭典。1994年のプレイステーション発売の翌年から毎年開催されており、これまで200以上のタイトルが表彰されてきた。日本・アジア地域の累計出荷枚数とダウンロード数の合計が50万本を超えたタイトルを「ゴールドプライズ」、100万本を越えたタイトルを「プラチナプライズ」として表彰し、日本・アジア地域のPlayStation Networkの売上上位3作品に贈られる「プレイステーションネットワークアワード」や、ユーザー投票による作品表彰部門「ユーザーズチョイス賞」なども設けられている。さらに、今年は「プレイステーション VR」の盛り上がりに貢献した3タイトルに贈られる「プレイステーション VR特別賞」と、プレイステーションのタイトルラインナップの拡大に貢献したインディーズの5タイトルに贈られる「インディーズ特別賞」が新設された。

司会はジョン・カビラと池山文が担当

授賞式にはBIGBAND「たをやめオルケスタ」の演奏が流れた

SIEJA プレジデント・盛田厚氏

残念ながら今年は「プラチナプライズ」がなかったものの、「ゴールドプライズ」は10タイトルが獲得。受賞タイトルは以下のとおり。

■ゴールドプライズ
『DARK SOULS III』(PS4):フロム・ソフトウェア
『The Last of Us Remastered』(PS4):ソニー・インタラクティブエンタテインメント
『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』(PS4):ソニー・インタラクティブエンタテインメント
『ウィッチャー3 ワイルドハント』(PS4):スパイク・チュンソフト
『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』(PS4/PS3):ソニー・インタラクティブエンタテインメント
『実況パワフルプロ野球2016』(PS4/PS Vita/PS3):コナミデジタルエンタテインメント
『ソード・アート・オンライン ロスト・ソング』(PS4/PS Vita/PS3):バンダイナムコエンターテインメント
『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』(PS4/PS Vita/PS3):スクウェア・エニックス
『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』(PS4/PS Vita/PS3):スクウェア・エニックス
『ペルソナ5』(PS4/PS3)アトラス
※日本を含むアジア地域において、複数のPlayStationフォーマットで発売された同一タイトルを合算。

ゴールドプライズに輝いた『DARK SOULS III』のディレクター・宮崎英高氏は、ユーザーチョイス賞に選ばれた『Bloodborn』と共に受賞の喜びを開発スタッフとファンに伝え、『The Last of Us Remastered』のローカライズ・プロデューサー・石立大輔介氏は「日本・アジアでジワジワと売れてゴールドプライズを達成できてうれしい。先日『The Last of Us Part II』も発表しましたので、新たな物語にご期待ください」と終始笑顔の様子。

『ドラゴンクエストヒーローズII』のプロデューサー・青海亮太氏は「昨年の『ドラゴンクエストヒーローズ』(プラチナプライズ)に続き、2年連続の受賞となりました。今年ドラクエは30周年を向かえましたが、31年以降も皆さんに冒険をしてもらえるよう、日々挑戦していきます」とシリーズを支えてきたファンへの感謝と作品への想いを吐露。

また、ゴールドプライズとユーザーチョイス賞のダブル受賞となった『ドラゴンクエストビルダーズ』のプロデューサー・藤本則義氏は、発売前はクリエイティブな部分も多い本作を敬遠されるのではないかという不安もあったという。しかし、「発売1週間前に体験版を配信すると、瞬く間に評判となり、販売初日に完売する事態に。これは、本作のゲーム性がユーザーの皆さんの口コミによって広がっていったということが大きいと思いますし、それがうれしかった」と素直な気持ちを述べた。

そして、『ペルソナ5』のクリエイティブプロデューサー/チーフディレクター・橋野桂氏は、ユーザーズチョイス賞とのダブル受賞の喜びを伝えた後、「本当に苦心した作品ですが、開発中に大勢の皆さんの支援と、ユーザーさんの期待の声をいただき、なんとかリリースできました」と感謝の言葉をファンに伝えた。

次に、今年新設された「プレイステーション VR特別賞」と「インディーズ特別賞」を受賞したタイトルは以下のとおり。

■プレイステーション VR特別賞
『NORTHERN LIGHTS-極北の夜空に輝く光の物語-』(PS4):オリハルコンテクノロジーズ
『PlayStation VR WORLDS』(PS4):ソニー・インタラクティブエンタテインメント
『Rez Infinite』(PS4):エンハンス・ゲームズ
『サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム』(PS4):バンダイナムコエンターテインメント
『初音ミク VRフューチャーライブ 1st Stage』(PS4):セガゲームス
※2016年10月13日時点でPlayStation VRの日本を含むアジア地域での盛り上がりに貢献した5タイトルを表彰。
■インディーズ特別賞
『Downwell』(PS4/PS Vita):GHI Media LLC
『Goat Simulator』(PS4/PS3)Double Eleven Ltd.
『Salt and Sanctuary』(PS4):Ska Studios LLC
『東方紅輝心』(PS4):メディアスケープ
『ロケットリーグ』(PS4):Psyonix Inc.
※2015年10月1日~2016年9月30日までの期間中、発売されたインディーズタイトルの中からPlayStationのタイトルラインナップの拡大に貢献した5タイトルを表彰。

『PlayStation VR WORLDS』のローカライズ・プロデューサー・安次嶺クリス氏は、「今年はVR元年ということで、本作品は多くのメディア・テレビで取り上げてもらいました。『プレイステーション VR』をもっている方は、ぜひお試しください」と喜びをかみ締め、『Rez Infinite』のプロデューサー/クリエイティブディレクター・水口哲也氏は、先日アメリカで行われた「The Game Awards」でベストVR賞を受賞したこともあり、「2001年にデビューした『Rez』が15年後にVRタイトルとして生まれ変わって賞をいただけるのは、本当にありがたい。本当にやってきてよかったです」とうれしさを爆発させた。

そして、ユーザー投票による「ユーザーズチョイス賞」と、「プレイステーションネットワークアワード」を受賞したタイトルは以下のとおり。

■ユーザーズチョイス賞
『Bloodborne The Old Hunters Edition』(PS4):ソニー・インタラクティブエンタテインメント
『DARK SOULS III』(PS4):フロム・ソフトウェア
『Fallout 4』(PS4):ベセスダ・ソフトワークス
『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』(PS4):ソニー・インタラクティブエンタテインメント
『オーバーウォッチ』(PS4):スクウェア・エニックス
『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』(PS4/PS3):ソニー・インタラクティブエンタテインメント
『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』(PS4/PS Vita/PS3):スクウェア・エニックス
『ペルソナ5』(PS4/PS3):アトラス
『龍が如く 極』(PS4/PS3):セガゲームス
『レインボーシックス シージ』(PS4):ユービーアイソフト
※2015年10月1日~2016年9月30日までの期間中、日本を含むアジア地域で発売・配信された全てのPlayStationフォーマット作品を対象としてユーザー投票を実施。複数のPlayStationフォーマットで発売された同一タイトルを合算。
■プレイステーションネットワークアワード
『ウイニングイレブン 2016』(PS4/PS3):コナミデジタルエンタテインメント
『ドラゴンズドグマ オンライン』(PS4/PS3):カプコン
『ファンタシースターオンライン2』(PS4/PS Vita):セガゲームス
※2015年10月1日~2016年9月30日までの期間計でネットワーク売上上位3タイトルを表彰。

『ファンタシースターオンライン2』のシリーズプロデューサー・酒井智史氏は、2年連続で「プレイステーションネットワークアワード」を受賞した喜びを述べた後、「今年PS4版がスタートしましたが、4年目にして最大同時接続数(2016年5月に13万人超えを達成)を更新できました。基本プレイ無料ですので、PS4で何を遊ぶか悩んでいる方は、『PSO2』を遊んでみてください」と本作をアピールした。

イベント終盤には、PS4のテレビCMに起用された俳優の山田孝之がビデオメッセージに登場。「2016年はさんざんPRしたのに、働き過ぎてゲームができていない状況。毎晩グループLINEで『今日何時にインできる? 俺は11時』というメッセージを横目で見ながら眠りにつく日々の繰り返しです」と、仕事でゲームプレイできないことを悔やみつつ、「2017年は休みを取ってひたすらゲームをしたい。これからも面白いゲームが世に出てくることを楽しみにしています」と、テレビCM同様、熱いメッセージを会場に届けていた。

最後はSIEJA プレジデント・盛田厚氏が登壇し、12月14日よりプレイステーションストアにて、今回受賞したタイトルのキャンペーンを実施すると発表。受賞作品の購入者には、タイトルごとのプレゼントを用意することが明らかに。そして、「日本では、コンソールゲーム市場はピークを打ったとかいう人もいますが、まだまだ天井も見えていない状態だと思います。先月発売された『ファイナルファンタジーXV』、今月発売された『龍が如く6 命の詩。』や『人喰いの大鷲トリコ』をぜひ遊んでみてください。ゲームを愛する人たちみんなが、プレイステーションファミリーの、ゲーム業界の一員だと思っています。我々SIEは今後もクリエイターの皆さんを全力でサポートし、たくさんの作品をユーザーの皆様にお届けすることを約束します」と力を込め、イベントは幕を閉じた。