アデコは12月13日、「部下の評価やマネジメント」に関する調査結果を発表した。同調査は7月5日~10日、全国の課長職以上の管理職1,032名を対象にインターネットで行われた。
「自分は部下に対して適切な評価ができていると思いますか?」と質問したところ、「非常にそう思う」(6.2%)と「そう思う」(66.0%)を合わせ、72.2%が「適切な評価ができていると思う」と回答した。
続いて、「部下を評価する際に、成果以外で重視すること」を聞くと、多い順に「責任感」(76.0%)、「積極性」(67.4%)、「協調性」(57.8%)という結果となった。
男女別に見ると、男性管理職の47.9%が「発想力や、新しい案件をつくる能力」を重視すると回答したのに対し、女性管理職では37.0%と、10.9ポイントの差に。また、女性管理職が重視する割合が高かったのは「周囲からの人望」で29.6%だったのに対し、男性管理職は22.7%だった。
「部下を評価、フィードバックする際に難しいと感じることは?」という質問では、「数値化しにくい業務への評価」(62.7%)が1位に。以降、「公正、公平に評価すること」(38.4%)、「成果、実績以外の評価」(31.4%)と続いた。
男女別では、「公正、公平に評価すること」(男性39.3%、女性22.2%)や「評価基準を明確にすること」(男性30.1%、女性18.5%)で、それぞれ10ポイント以上の差が見られた。その一方、女性管理職の35.2%が「評価の意図や根拠を理解、納得してもらうこと」を選んだのに対し、男性管理職は26.0%という結果に。男性管理職は公平な評価を行うこと、女性管理職は評価に対する理解を得ることに難しさを感じている傾向がうかがえた。
「部下のパフォーマンスを高めるために、日頃から心掛けていること」については、「日々のコミュニケーション」(50.9%)、「部下の能力に応じた適切な業務分担」(46.2%)、「部下の業務内容を正確に把握する」(45.4%)が上位に並んだ。
男女別では、「日々のコミュニケーション」(男性50.5%、女性57.4%)や「信頼関係の構築」(男性42.9%、女性50.0%)で女性管理職の割合が高く、男性管理職に比べ女性管理職の方が部下との信頼関係やコミュニケーションをより重視する傾向が読み取れた。