アドビは14日、Photoshop最新版が「MacBook Pro」のTouch Barに対応したと発表した。現時点では、テクニカルプレビューとしてのサポートとなる。

米Appleが現地時間10月27日に発表した、新型MacBook Proには、従来ファンクションキーがあった部分に「Touch Bar」という細長いマルチタッチディスプレイが備えられている。このTouch Barでは、タップや長押し、スライドなどのジェスチャー操作が可能で、FaceTime通話がかかってきた時には「応答」「拒否」ボタンが、音楽再生時には音量調節ボタンが表示されるなど、表示が起動ソフトに応じて変化する。

Photoshopの最新アップデートでは、Touch Bar上にデフォルトで[Esc]ボタン、Photoshopコントロールエリア(ヒストリーボタンが常時表示)、メディアコントロールエリアが表示。ここから、Photoshopコントロールエリアに表示されている、スライドアイコンをタップすると、「レイヤーのプロパティ」と「ブラシ」、および「お気に入り」の3モードが表示される。

デフォルト状態のTouch Barインタフェース<(a href="https://helpx.adobe.com/photoshop/using/touchbar.html" Target="_blank">画像:Adobe)

「レイヤーのプロパティ」セクションでは、スマートオブジェクトの配置、レイヤーのクリップ、選択とマスクを開くなどのボタンが表示。また、描画モードの変更や、ヒストリーを前後してみるといった操作では、その結果をプレビュー表示できる。

「ブラシ」セクションでは、ブラシの色やサイズ、硬さ、不透明度、流量が表示。ここではスライダー操作で適切な値を調整できる。また、「お気に入り」セクションは、ユーザーが任意のアクションセットを自由に設定でき、macOSシェアメニューの起動などのコマンドも設定可能。

アドビはTouch Barの利点として、操作する際に「次のステップ」を表示する点、ショートカットのコマンドを手軽に表示できる点を挙げている。これらを意識し、最新版でTouch Barをサポートするべく開発を進めたという。