JR東日本は13日、駅ホームの安全性向上に向けた取組みについて発表した。これまでにも山手線へのホームドア導入、内方線付き点状ブロックの整備を進めており、今後は京浜東北・根岸線大宮~桜木町間全37駅へのホームドア導入などを促進する。
ホームドアは列車との接触事故や線路への転落事故を防止する対策として整備が進められ、山手線では2010年以降、現在までに24駅で導入完了している。残る6駅のうち、東京駅・新橋駅・浜松町駅と田町~品川間に開業する品川新駅(仮称)は2020年度末、新宿駅・渋谷駅は2021年度以降、駅改良工事の工程に合わせて整備予定とされている。
今回、新たに京浜東北・根岸線大宮~桜木町間全37駅もホームドア整備を優先して進めることが発表された。大宮駅・与野駅・東十条駅・上中里駅・田端駅・鶯谷駅・浜松町駅・田町駅・川崎駅・新子安駅を除く27駅(すでにホームドア導入を発表している駅を含む)は2020年度末までに整備予定。残る10駅は2021年度以降に整備予定とされ、大宮駅・浜松町駅・田町駅・川崎駅については駅改良工事に合わせて整備されることになった。
その他、新国立競技場周辺の中央緩行線信濃町駅・千駄ケ谷駅、総武快速線新小岩駅も2020年度末までにホームドアを導入する予定で、2020年度末時点のホームドア設置駅は58駅となる。なお、12月17日から横浜線町田駅に試行導入される新たな形式のホームドア「スマートホームドア」は今後の試行結果を踏まえ、整備駅などを検討するとのこと。
内方線付き点状ブロックは、ホーム内側部分に線上突起を付けてホームの内外がわかるようにしたもので、1日の乗降人員10万人以上の94駅は2015年度末までに整備完了。乗降人員1万~10万人の駅も265駅中76駅(宇都宮駅・郡山駅など)で整備完了している。残る189駅(板橋駅・東中野駅など)も整備を加速させ、2018年末の完了をめざす。