メドピアはこのほど、「医師が選ぶ今年の漢字2016」を発表した。同企画は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」会員医師3,013人を対象に、インターネットで実施したもの。
「医師が選ぶ今年の漢字2016」で、最も医師から多く選ばれた漢字は「高」(142票)だった。選ばれた理由は「高額な薬剤が話題になった一年。このままにしておくと、保険制度が崩壊する心配が」(40代、消化器内科)、「肺がんやC型肝炎の高額な薬剤が話題に」(40代、一般内科)、「高度先進医療、高額な医療費は毎年の事ですが、特に高額な治療薬が注目された年でした」(30代、アレルギー科)などが挙がった。
2位は、1位と3票差と僅差で「驚」(139票)が選ばれた。「イギリスのEU離脱とトランプショックなど、想定外の社会事象が様々起きる年でした。医学会への影響も大いにあり得る」(50代、一般内科)のほか、医師の逮捕や病院内での不審な事件に驚いたという声も寄せられた。
3位は、新専門医制度や薬価改訂などいろいろな事が変わろうとしていることから、「変」(116票)となった。4位は 「乱」(113票)で、理由は「(4月の)診療報酬改定で現場はかなり混乱しました」(40代、皮膚科)というもの。新専門医制度の迷走を心配している人も多く、5位には「迷」(90票)がランクインした。
6位は「忍」(80票)、7位は「専」(65票)、8位は「食」(50票)、9位は「新」(48票)、10位は「震」(47票)となっている。