日本HPは13日、小型のデスクトップワークステーション「HP Z2 Mini G3 Workstation」を発表した。オプションでVESAマウントに対応し、同じくVESAマウント対応の液晶ディスプレイ背面などに取り付けておける。

直販サイト「HP Directplus」にて2017年1月中旬から販売を開始し、BTOに対応、標準構成価格は135,000円(税別)から。本体は368,000時間の安定性テストをクリアしている。以下の実機写真は試作機のものだ。

HP Z2 Mini G3 Workstation

メガネを置いてみた。大きさをイメージできるだろうか

いわゆる「NUC」風のコンパクトな本体に、プロセッサとしてIntel Xeon E3-1225v5(3.3GHz)またはIntel Xeon E3-1245v5(3.5GHz)を搭載。グラフィックスはNVIDIA Quadro M620とIntel HD Graphics P530(CPU内蔵)で、最大6画面の同時出力が可能だ。最大の出力解像度としては、4K×2台+2K×4台となる。

右側面のインタフェース

背面のインタフェース

本体周辺はヒートシンク的な構造で、フレームの四隅から効率的な吸排気を行う

そのほか最小構成時の主な仕様は、チップセットがIntel C236、メモリがDDR4-2400 8GB(最大16GB×2の32GB)、ストレージが1TB SATA HDD、OSなし(FreeDOSプリインストール)。ストレージはM.2接続の512 HDDなども選べる。Windows OSの選択肢は、Windows 10 Pro 64bit版、Windows 7 Professional SP1 64bit版(Windows 10 Proからのダウングレード権)だ。

内部にはパーツがぎっしり。CPUファンを持ち上げるとメモリスロットが現れる。HDDの下にSSDを搭載するスペース。HDDの手前に見えるのはCPUクーラーだ

通信機能は、Gigabit Ethernet対応有線LAN(Intel I219LM)、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.2(Intel 8265 Wireless LAN)。インタフェース類は、USB 3.1 Gen1 Type-C×2、USB 3.0×4(うち1基はチャージングポート)、DisplayPort×4、シリアルポート、ヘッドセット/マイクコンボポートなど。

ハイスペックな本体ということで、電源のACアダプタは相応に大きい

オプションとして、HP Z液晶ディスプレイ用のVESAマウントキット、汎用VESAマウントキット、I/Oポートスリープといったものが用意される。汎用VESAマウントキットを使うと、液晶ディスプレイのほか、モニタアームに取り付けたり、デスク天板の下側に設置したりできる。I/Oポートスリープは、本体の外部インタフェース類を覆って使用不可にするオプションだ。

本体のUSBポートのうち1基は、キーボードとマウスを使ったリモートパワーオンをサポート。VESAマウント使用時など、本体の電源ボタンに手が届きにくい設置でも、手元のキーボードかマウスで電源を入れられる。

クリックで拡大