茨城県笠間市の愛宕(あたご)神社では12月18日、「悪態まつり」を開催する。時間は13時30分~16時。

罵声を浴びながら山頂まで約4キロの道のりを歩く総代たち

同イベントは、13人のてんぐが住んでいたという伝説をもつ愛宕山(標高306メートル)の山頂にある、愛宕神社の奥社である飯綱神社で毎年実施しているもの。どのような悪態を言っても許される、当日限りの無礼講の奇祭であるという。

当日は、13人の氏子総代たちが白装束にえぼしを身に着け、てんぐの格好をして無言で16カ所のほこらに供物を供えながら愛宕山のふもとから山頂まで約4キロの道のりを歩く。この間、見物客は「この、バカヤロー!」などと悪態をつき、供え物を奪い合う。供え物を奪うことに成功すると「無病息災」「家内安全」「五穀豊穣」のご利益があるとのこと。

愛宕神社にて、氏子総代による撒きもち