女優の吉岡里帆が11日、東京・上野の森美術館で開催中の「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」の夜間特別開館『クリスマス・ナイトミュージアム』(12月17日、24日、25日の3日間限定)のオープニングセレモニーに出席した。
『クリスマス・ナイトミュージアム』は、展示室内に特設クリスマスツリーを設置し、通路に色鮮やかな電飾を飾り、音楽を展示室内に流すなど、クリスマス仕様にイメージチェンジした空間を楽しむことができる。
オープニングセレモニー前に少し館内を見学したという吉岡は、気に入った作品を聞かれると、エドガー・ドガの『楽屋の踊り子たち』を挙げ「綺麗なものや印象的なものや目に入った瞬間に華やかなものが絵画になることが多いと思うんですけど、絵画を見てみると少女たちが少しガニ股になりながら衣装を着たり、ストレッチをしていて、こういう裏側の風景を見てエドガー・ドガがこれを絵にしたいなと思った気持ちに、素直にいいなって思いました」と吐露し、さらに「私は、ピカソの青の時代を両親が好きだったこともあってよく見ていたので、青の時代からばら色の時代に移り変わったその年に描いた『アルルカンの頭部』もすごくよかったです。子どものときに見ていた記憶とか、素敵だなって思ったものが今でも頭の中で続いているのかなって思いました」と笑顔を見せた。
また、特設クリスマスツリーにリースを飾って完成させた吉岡は、クリスマスの思い出を聞かれると「モミの木を生で買ってくる両親で、それが枯れていくのを1年間お庭で見るんですけど、またクリスマスがくると新しいモミの木が家に来て、プレゼントとかサンタさんとか素敵なことはたくさんあるんですけど、その素朴なモミの木が私にとってはクリスマスの象徴です」と懐かしみ、さらに「祖母が初めて大きな七面鳥を焼いてくれたときがあって、それがクリスマスっぽいですし、いい思い出ですね」とニッコリ。小学校6年生までサンタを信じていたそうで、思い出に残っているプレゼントを聞かれると「一輪車がすごく嬉しくて、パンクしてタイヤがベコベコになるまで乗りました」と打ち明けた。
今年は、連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)や現在放送中のドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)などに出演するなど、女優として大活躍だった吉岡は、そんな1年の感想を聞かれると「とにかく新しいことをやった年、そして一緒に頑張ってきた人たちと『実りがあったね』って言い合える年になりました」と感慨深げに語っていた。