JR常磐線相馬~浜吉田間の営業運転再開を記念し、11日に「フルーティア ふくしま」が仙台駅から常磐線原ノ町駅へ臨時運転を行った。車内では沿線のフルーツなどを使用したスイーツが提供されたという。
「フルーティア ふくしま」はJR東日本の車両719系を改造した"のってたのしい列車"。2両編成の1号車はカフェカウンター車両、2号車は座席車両となり、座席はすべてスイーツセット付き旅行商品として発売される。「走るカフェ」をコンセプトに、福島県産フルーツなどを用いたオリジナルスイーツやドリンク類を提供し、車窓の風景を楽しみながらスイーツや会話を楽しめる列車となっている。
今年は11月まで磐越西線郡山~会津若松間などで運転され、12月から2月までの冬の期間はおもに東北本線郡山~仙台間で運転される予定。今回は常磐線相馬~浜吉田間運転再開を記念した特別企画「『フルーティア ふくしま』で行く 常磐線スイーツの旅」(旅行企画・実施はびゅうトラベルサービス)として運転され、往路は仙台駅10時40分発・原ノ町駅12時15分着、復路は原ノ町駅14時48分発・仙台駅16時18分着とされていた。11月に発売された旅行商品は運転日までに完売となった。
車内で提供されるスイーツには、常磐線の宮城県・福島県の線路が再びつながったことを記念し、沿線の宮城県山元町と福島県相馬市を産地とするフルーツが使用されたという。「団体」の幕を掲げた「フルーティア ふくしま」は途中、内陸へ移設され、高架駅となった常磐線山下駅(宮城県山元町)にも停車。新駅舎には同列車の運転を知らせる貼り紙が出され、到着に合わせて出迎えも行われたとのことだった。