消費者庁は12月7日、クリスマスや新年を迎えるにあたり、安全な子ども用玩具の購入・使用、それにイルミネーションや装飾などの誤飲に注意するよう呼びかける文書を発表した。
まず14歳以下の子ども向けの玩具については、一般社団法人日本玩具協会が策定した玩具安全(ST)基準があり、その基準に適合している玩具には、STマークが玩具本体やパッケージに表示されているとのこと。
「安全面について注意深く作られたおもちゃ」として業界が推奨しているほか、対象年齢が低い玩具は、のどに詰まらない大きさであるなど、安全性を配慮した設計になっているため、購入の際参考にしてほしいという。
安全な玩具であることを示す「STマーク」の例(消費者庁発表文『お子様用の玩具や乗り物は、安全面に気を付けましょう~クリスマスなどの時期、プレゼントを購入する際にも注意~』より引用) |
また、クリスマスの時期は、玩具のほかにもイルミネーションや装飾など、小さなものを扱う機会が多くなることから「子どもの誤飲に注意してほしい」とのこと。
特に光る玩具などに広く使われているボタン電池は、飲み込むと短時間でも消化管に腫瘍ができたり、穴が開いてしまったりするなどの重篤な症状を生じることがあるという。
さらに玩具や装飾の中に使われていることが多いという磁石も、2つ以上飲み込んでしまったり、金属と一緒に飲み込んでしまったりすると、大変危険とのこと。
腸に穴が開いたり、腹膜炎や腸閉塞などの重い疾患を引き起こしたりする可能性があるため、消費者庁は「小さな子どもに使用させず、手の届かないところに置いてほしい」と呼びかけている。
※写真はイメージで本文とは関係ありません