JVCケンウッドは8日、ホームシアター用の4K/HDR対応プロジェクターとして、「DLA-X770R」と「DLA-X570R」の2モデルを発表した。発売は12月下旬で、税別価格はDLA-X770Rが900,000円、DLA-X570Rが700,000円。
両モデルは、JVCケンウッドが新たに開発した独自の0.69型「D-ILA」デバイスを搭載。D-ILAは反射型デバイスで、高輝度と高精細を両立できるのが特徴。画素ピッチは3.8μmで、従来の1.27型D-ILAデバイスに比べて約31%小型化。さらに、垂直配向技術や平坦化技術によって、光の散乱、回析を抑え、高コントラストと高輝度を実現している。
ハイエンドモデルのDLA-X770R(ブラック)は、265Wの高圧水銀ランプと高効率光学エンジンの組み合わせにより、高輝度1,900ルーメンを実現(従来モデルの「DLA-X750R」は1,800ルーメン)。また、D-ILAデバイスと高効率光学エンジンによって、130,000:1というネイティブコントラスト(DLA-X750Rは120,000:1)、1,300,000:1というダイナミックコントラスト(DLA-X750Rは1,200,000:1)を実現した。
ミドルレンジモデルの「DLA-X570R」は、輝度が1,800ルーメン、ネイティブコントラストが40,000:1、ダイナミックコントラストが400,000:1となる。ブラックに加え、ホワイトモデルもラインナップ。
HDR信号が入力されると、自動的にモードが切り替わる「HDRオートピクチャーモード」を搭載。さらに、今後の採用が予想される放送用HDR規格「Hybrid Log-Gamma」(ハイブリッド・ログガンマ)にも対応している。
入力端子はHDMI 2.2×2系統で、4K/60p 4:4:4、4K/60p 4:2:2/36bit、4K/24p 4:4:4/36bitといった映像信号をサポート。本体サイズは両モデルともW455×D472×H179mm、重量はDLA-X770Rが15.6kg、DLA-X570Rが15.4kg。