12月に入り、2016年も1カ月を切りました。やろうやろうと思っていた、先取り貯蓄もできないままになっている人もいるかも知れませんね。
でも、年末年始は予算を増額させつつ、毎日家計簿で反省をして翌日につなげるようにするとムダな出費を抑えることができるのです。年末年始の出費を減らして、2017年にお金を貯める体制を早めに作るようにしましょう。
1. ボーナスは7割を貯蓄へ
毎月の給与は手取りの1~3割は(できれば先取り)貯蓄にまわしたいものですが、ボーナスは7割を貯蓄にまわすことで、貯蓄のスピードが速くなります。そして、残りの3割は年末年始の予算増額分や臨時出費用に使うといいでしょう。
くれぐれも、毎月の生活費の補塡にならないよう、ボーナスはしっかり貯めましょう。
2. 外食費は必要なときだけ
ボーナスなどで家計に余裕が出ると緩みがちなのが財布のひもです。とはいえ、不必要な外食や消費で使ってしまうのはもったいない出費です。外食はイベントのときのみと決めて、日頃はできるだけ自炊を心がけましょう。
また、この時期は大型スーパーをレジャー代わりにする傾向がありますので、できるだけ行かないようにするのもムダな出費を抑えるコツです。食材を買うだけなら、ネットスーパーを利用してその分、掃除や別の用事を済ませるようにすると時間を有効に使うことができます。
3. 忘・新年会は1次会で済ませる
お付き合いの一つとして忘・新年会に参加することは良いことですが、2次会、3次会へ進むにつれて出費も増えてしまいますので、できるだけ1次会で帰るのがポイントです。タクシー代利用を抑えるためにも、できるだけ電車やバスで帰れる時間に切り上げるようにしましょう。
ママ友同士などで行う忘・新年会の場合は、昼間のランチ忘年会にしたりマンションのゲストルームを借り切って、持ち寄り制にしたりするとコストを抑えられておすすめです。レストランでする場合も、お店によっては夕方早めのスタートでコース料理が割り引きになるプランを用意しているところもありますので、こうしたサービスも利用できるようであれば検討してみましょう。
また、予算を抑えたいときは思い切って自分が幹事になることも一案です。これならお店選びから予算を抑えることができます。当日のキャンセル対策として事前に会費を徴収しておくことも忘れずに。クレジットカードでまとめて払ったら、会費はすぐに引き落とし口座へ入金しましょう。
4. 買い物は年明けのセールが狙い目
歳末セールよりも、年明けのセールの方が割り引き率が高くなっていることが多いので、急ぎの買い物以外は年明け以降のセールを狙うのがおすすめです。また、2月3月は小売業の決算期にも当たるため、さらにセールになることがあるので焦らずに買い物をしましょう。
福袋は中身が見えて納得がいくものなら買ってもいいのですが、ギャンブル的な福袋には手を出さない方が無難です。
まとめ
年末年始はイベントが盛りだくさん、お歳暮、クリスマス、帰省、旅行、忘年会、年賀状、お正月、お年玉、初売り、新年会といった出費を連想させる言葉がたくさん出てきます。
つまり、この年末年始は1年の中でも一番と言っていいほどお金の流れが激しい時期です。流れのままにお金を支払っていると、年明けの生活費が足りなくなることもあるかもしれません。そうならないためにも、しっかりとメリハリのある出費を心がけましょう。
執筆者プロフィール : 丸山晴美(まるやま はるみ)
外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。