2016年10月からテレビ朝日ほかにて放送されているTVアニメ『ユーリ!!! on ICE』に、プロフィギュアスケーターで、「フィギュアスケートグランプリファイナル」の解説を担当する織田信成がゲスト出演。本人役でのTVアニメ初出演を果たし、グランプリファイナルでショートプログラムに挑む勇利たちの演技を解説する。

「一度でいいから本人役で出て、勇利の解説をしてみたかった!」という織田は今回、本作で熱血アナウンサー・諸岡久志の声を担当している加藤泰平(テレビ朝日アナウンサー)と並んで、アフレコに参加。今年のグランプリシリーズでも一緒に実況と解説を担当したことのある2人だけに、アフレコでも息がピッタリ。まるで本物のグランプリファイナルを見ているかのような、リアルな実況&解説を展開し、スタッフ一同を大興奮させた。

中でも印象的だったのが、織田の熱量とリズム感。決して手を抜くことなく、セリフに疑問があれば、すぐスタッフに確認し、秒単位で指定されるセリフの尺やタイミングも、指示通りに見事決め、堂々たる声優ぶりを発揮したという。アフレコ収録後、織田は「加藤さんと一緒だったので、安心して、いつも通りに解説できました! セリフのタイミングも、普段からやっているフィギュアの解説だったからこそ、うまく掴むことができたと思います」と手応え十分。「『ユーリ!!!』を見ている現役選手や元選手たちに思いっきり自慢したいです!」と声を弾ませ、写真撮影の際もこぼれんばかりの笑顔で、おなじみの決めポーズを披露した。

TVアニメ『ユーリ!!! on ICE』にゲスト出演した織田信成のコメント

――今回のゲスト出演が実現した感想を教えてください

『ユーリ!!! on ICE』はフィギュアスケートのルールにちゃんとのっとった演技など、ディティールも細かいですし、リンクの背景の描写も素晴らしい! 僕も大好きなアニメで、第1話から毎週見ながら、「一度でいいから本人役で出て、勇利の演技を解説してみたい!」と思ってたんです。というのも、勇利は僕が一番好きなキャラクター。彼が自分の弱さを乗り越えていく姿は、現役時代の僕と重なるものがあるんですよね。といっても、僕は勇利よりもずっと弱くて、なかなか強さが出せなかったんですけど……(笑)。それはさておき、彼の解説をするという夢が今回かなって、すごくうれしいです! 実は、『ユーリ!!! on ICE』は現役選手や元選手の間でもすごく話題になっているんですよ。彼らに思いっきり自慢したいです!

――アフレコの手応えはいかがでしたか?

自分役ということもあって、セリフも自然に言うことができたと思います。実際の大会でも実況&解説でタッグを組ませていただいたことのある加藤(泰平)アナウンサーと一緒だったので、安心して、いつも通りに解説できました! また、セリフのタイミングも、普段からやっているフィギュアの解説だったからこそ、うまく掴むことができたと思います。これが全然違う役柄だったら、すごく苦労したはず! 声優は声だけでキャラクターを伝えなきゃいけませんからね。すごく大変で、難しいお仕事だと思います。

――今後、どんなキャラクターの声をやってみたいですか?

僕は声が高いし、関西弁が抜けないので、ご先祖様である織田信長みたいな役は無理だと思うんですよ(笑)。なので、かわいいキャラクターや動物の役ができたらいいなって思います。実は僕、猫が好きで、鳴き声の真似も得意なんですよ(笑)。

――まもなく、実際のグランプリファイナルも開幕します。ズバリ、織田さんの予想は?

昨年は羽生結弦選手が優勝して、宇野昌磨選手が3位でしたので、今年はこの2人でワンツー・フィニッシュを決めてほしいです。羽生選手は4回転ループ、宇野選手は4回転フリップ……と、2人とも今シーズンから新しい4回転ジャンプに取り組んでいるんですが、それを最高の完成度で決めてほしいですね。女子はロシアの選手が4人も進出していて、強豪ぞろい。熾烈な戦いになると思いますが、昨シーズン2位だった宮原知子選手にぜひ表彰台を目指してほしいです。

――今シーズン、注目しておくべき選手を教えてください

アメリカのネイサン・チェン選手ですね。今シーズンは「4回転時代」と呼ばれるくらい、新しい種類の4回転に挑んでいる選手が多いんですが、彼はその代表格。4回転を4種類も跳ぶことができる彼が、ファイナルでどこまで4回転を決めるかが、大きなポイントになってくると思います。

織田信成が本人役で登場するTVアニメ『ユーリ!!! on ICE』は、2016年12月14日(水)の深夜2:21より放送。詳細はアニメ公式サイトにて。

(C)はせつ町民会/ユーリ!!! on ICE 製作委員会