インテリジェンスが運営するDODAは12月5日、「平均年収ランキング2016」を発表した。
平均年収、職種別1位は「投資銀行業務」
同ランキングは、2015年9月~2016年8月にDODAエージェントサービスに登録した約27万人のデータを元に、20~59歳までのビジネスパーソン(正社員)の平均年収と生涯賃金をまとめたもの。
2016年の平均年収は前年比2万円増の442万円と、3年ぶりにアップ。年齢別にみると、「20代」は同4万円増の354万円、「30代」は同10万円増の467万円と増加した一方、「40代」は同8万円減の564万円、「50代」は同7万円減の701万円と減少し、若手層とミドル層とで明暗が分かれる結果となった。
職種別(86職種)ランキングは、1位「投資銀行業務」(777万円)、2位「運用(ファンドマネジャー/ディーラー/アナリスト)」(773万円)、3位「MR」(710万円)。最も増加額が大きかったのは前年4位だった「運用(ファンドマネジャー/ディーラー/アナリスト)」で86万円の増加となった。
生涯賃金は「投資銀行業務」が3億7,370万円、「運用(ファンドマネージャー/ディーラー/アナリスト)」が3億6,517万円、「MR」が3億829万円だった。
業種別(67業種)ランキングは、「投信/投資顧問」(701万円)が前年2位から26万円増加して首位に返り咲き、以下、2位「医薬品メーカー」(672万円)、3位「医療機器メーカー」(582万円)と続いた。増加額トップは業種別8位の「損害保険」(550万円)で、前回比60万円の増加となった。
生涯賃金は「投信/投資顧問」が3億954万円、「証券会社」が2億9,950万円、「医薬品メーカー」が2億8,803万円となった。
DODA編集長の木下学氏は、年収の増加要因として企業のグローバル展開やビッグデータ活用の機運の高まりを挙げ、「引き続き求人数も増加しており、転職市場は活況です」と解説している。