マーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』(2017年1月27日)の主人公ドクター・ストレンジが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で互いに争うアベンジャーズたちを医師として診断するという特別映像が5日、公開された。

天才外科医ドクター・ストレンジがアベンジャーズを診断する特別映像公開

本作は、傲慢な天才的な外科医でありながら、不慮の事故で両手の機能を損なわれ、全てを失ったスティーヴン・ストレンジが、魔術の力と出会い、壮絶な修行と強大な敵との死闘を経てドクター・ストレンジへと生まれ変わる様を描いた作品。世界興収6億ドルを突破し、『アイアンマン』を超えてマーベル・スタジオの単独ヒーロー第1弾作品として史上最高のヒットを記録している。

公開された映像では、傲慢な天才外科医ドクター・ストレンジが、アイアンマンやキャプテン・アメリカをはじめとするアベンジャーズたちを上から目線で診察していく。「聴覚の喪失。ついでに威厳も失ったな」と辛らつな一言を放ったり、ブラックパンサーに攻撃されたバッキーに対しては「ただのかすり傷だ。ただ、狂犬病の検査を薦める」などと皮肉なジョークを交えたりする場面も。ドクター・ストレンジのキャラクターが伝わる映像となっている。

"ヒーローでありながら傲慢な天才外科医"というドクター・ストレンジは、8,000ものキャラクターを有するマーベルをみても異色。カンバーバッチは、そんなストレンジの外科医としての顔を演じるために、有名な神経外科医から仕事のイロハを学んだという。「僕はとても高名な神経外科医のウィリアム・ハークネス博士からアドバイスをもらったんだ。彼は脳について、手術について、手術前の手洗いの仕方まであらゆることを教えてくれたんだ」と明かす。さらに、医学的な書籍までをも読破し、それらが役作りに役立ったという。

そんな"神の手"と呼ばれる手術の技で多くの人々を救ってきたドクター・ストレンジが、唯一救えないとさじを投げた人物が本映像のラストで明らかにされる。「友は裏切れない」と語るキャプテン・アメリカに対し、「私も友だろ?」と答えるアイアンマンを「申し訳ないが、この心の傷を治す方法はないよ」と診断するドクター・ストレンジ。彼ほどの天才外科医でも友と仲たがいしたアイアンマンの心の傷は治せないのだった。

同じ正義をめざしながらも、その主義の違いから、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で決定的な仲間割れになってしまったアベンジャーズたち。天才的な医師の目から見ても、彼らの溝はそれ程までに深いのか。ドクター・ストレンジは、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー(原題)』への登場が明かされている。


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