トヨタ自動車は1日、新しいスマートフォン向けナビゲーションアプリ「TCスマホナビ」の提供を無料にて開始した。
同社はこれまで、スマートフォン向けナビゲーションアプリとして、車載通信機(DCM)などを通じて車両から収集されたビッグデータにもとづく独自の渋滞情報「Tプローブ交通情報」を掲載し、渋滞を回避するルートを案内する「T-Connect スマホアプリ」を有料で提供してきた。また、災害時の救援活動を支援する目的で、同じくビッグデータにもとづく通行実績情報「通れた道マップ」をウェブサイトにて無料公開し、スマートフォンでの閲覧も可能としている。
今回、新たに提供を開始する「TCスマホナビ」は、従来のナビゲーション機能の視認性・操作性を一層高めるとともに、「Tプローブ交通情報」や「通れた道マップ」を常時掲載。幅広い層に安心・便利な移動支援サービスを提供しながら、これらの情報に平常時から慣れることで、災害時において有効に活用できること狙いに無料で提供する。大規模災害発生時において、「通れた道マップ」に「被災地の航空写真」の表示を可能にしたほか、2017年夏には「通れた道マップ」を反映したナビゲーションのルート探索機能を追加するなど、災害対策機能を強化する。
外部のさまざまなサービス事業者とオープンに連携する場としても活用を進めていく計画であり、その第1弾として、駐車場シェアリングサービス事業者のakippaが提供するサービスと連携。駐車場の検索・予約、予約した駐車場までのナビゲーションを提供する。今後、パーク24が展開する同様のサービスとも連携を進める予定だ。
「TCスマホナビ」の対応端末は、iOS8.0以降が動作するiPhoneもしくはAndroid2.3.3以上が動作するAndroid端末となっており、それぞれ「App Store」や「Google Play」から無料でダウンロードできる。