カシオ計算機は30日、デジタルカメラ「エクシリム Outdoor Recorder」の新製品として、高感度裏面照射型CMOSセンサーを搭載する「EX-FR110H」を発表した。12月9日に発売する。価格はオープン、推定市場価格は55,000円前後(税別)。

EX-FR110H

カメラ部とコントローラー(液晶モニタ)部を分離できるデジタルカメラ。高感度裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、最大「ISO51200」で撮影が可能。有効画素数を190万画素に抑え、1画素あたりの面積を大きくすることで高感度に強くした。ノイズを抑える専用回路を新規に設計しているほか、高速撮影技術と高速画像処理技術を融合させた「EXILIMエンジン HS ver.3」を搭載。暗所での高画質撮影を可能にしている。

撮影スタイルは多彩で、「ウェアラブルスタイル」では、カメラ部とコントローラー部を分離して身に付けて撮影。「リモートスタイル」では、アタッチメントでカメラ部を離れた場所に取り付けてのリモート撮影をサポートする。「セルフィースタイル」は、レンズと液晶を同一面に配し、自分撮りに適す。カメラ部を折り畳んだ「カメラスタイル」も可能だ。

EX-FR110Hで撮影

従来モデルで撮影

カメラ部とコントローラー部は、ともに1.7m(合体時は1.3m)からの落下に耐える耐衝撃設計。-5度までの低温にも耐えられる。加えて、IPX8およびIPX6相当の防水性能と、IP6X相当の防塵性能を備え、アウトドアでラフに扱える耐久性能を持たせた。カメラ部とコントローラー部はBluetoothで常時接続されているので、スリープ中でも素早く撮影に移れる。

スマートフォン用アプリ「EXILIM ALBUM」では、アプリ内にアルバムを作成でき、アルバムからおすすめの静止画や動画を自動でセレクトして表示、保存する機能を搭載。保存した静止画や動画のSNS共有も可能だ。また、「EXILIM Connect」は、Bluetooth接続したスマートフォンとカメラの通信を制御。画像をスマートフォンに自動送信する「エクシリム オートトランスファー」のほか、撮影した写真を簡単に共有できる「Scene」アプリとも連携する。

主な仕様は、撮像素子が1/2.8型CMOSセンサー(裏面照射型)、総画素数が216万画素、有効画素数が190万画素。焦点距離は20mm(35mm判換算)でF値はF2.8。記録画素数は、静止画が最大1,200万画素(1,920×1,080ドット)。最大1,920×1,080ドット(フルHD) / 30fpsの動画撮影も可能。画像ファイル形式は、静止画がJPEG、動画がMOV(H.264/AVC準拠)。約49.9MBのメモリを内蔵し、外部メモリとしてmicroSDXCメモリーカードを使用できる。

露出制御方式はプログラムAEで、露出補正は-2.0EV~+2.0EV(1/3EVステップ)。フォーカス方式はコントラスト検出方式、フォーカスモードはオートフォーカス / マクロ / パンフォーカス。撮影可能範囲はAF時で約10cm~、マクロ時で約3cm~10cm、PF時で約35cm~。液晶ディスプレイは92万画素の3.0型静電容量式タッチパネル。

通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 2.1に対応。リチウムイオン充電池を内蔵し、撮影可能枚数は約290枚(CIPA規格準拠)、フルHD動画撮影時間は約1時間5分。本体サイズはカメラ部がW60.9×D33.3mm、コントローラー部がW59.2×D19.4×H86.7mm、重量はカメラ部が約76g、コントローラー部が約103g。