2016年11月30日に自身5枚目のアルバム『GENETICA』をリリースするアニソンアーティストのELISA。現在は海外イベントにも積極的に出演しており、日本だけでなく世界各国に歌声を届けている。2017年には東京、大阪でのワンマンライブも予定しており、今後の活躍にますます注目が集まっている。
ELISA(エリサ)。4月14日生まれ。神奈川県出身。スマイルカンパニー所属。主な楽曲は「euphoric field」「God only knows~集積回路の夢旅人」「ミレナリオ」「EONIAN -イオニアン-」「Rain or Shine」など |
今回は11月30日発売の5thアルバム『GENETICA』を中心に、彼女のアーティストとしてのルーツを語ってもらった。
歌手デビューのキッカケはアニメ音楽から
――まずは、ELISAさんがアニメ音楽を目指そうと思ったキッカケをお聞きしてもよろしいでしょうか?
実は私、アニメ音楽を目指していたわけではなく、純粋に歌手になることを目標にしていたんです。2007年に「euphoric field」でデビューを果たしたんですけど、そのきっかけがアニメ音楽だったんです。
――そうなんですね! もともとは声楽を勉強されていたとお聞きしたんですけれど、オペラ歌手を目標にしていたというわけでもなく。
私が通っていた中学校が、合唱に特化していたんです。当時、『NHK全国音楽合唱コンクール』に出場したことがあって、合唱を通して歌うことが好きになりました。高校へ進学してからは、独学でピアノを勉強しつつ、声楽も発声の基礎から教わりました。
――より一層、自分の歌に磨きをかけたわけですね。
歌うことに関してはホントに小さい頃から好きでしたので、カラオケにもよく足を運んでいました。もちろん声楽とカラオケでは歌い方が違うんですけど、私は歌のトレーニングだと思って歌っていたんです。その後、オペラ歌手とアーティストのどちらを目指していくか決めるときに、オーディションをたくさん受けました。そうすることで、自分がどちらでデビューできるのかわかると思ったので。
――手探り状態に近いですね。
声楽以外の知識がなく、当時は音楽業界の事もよく分からなかったので、とにかく様々なオーディションを出来るだけたくさん受けてみようと考えたんです。
――行動力がすごいですね!
オーディションを受ければ審査員の方から評価をいただけるじゃないですか。受かっても受からなくても自分にとって良い経験になるし、ポップスの音楽のスキルも身につけられる。そう思って、まずはたまたま見つけたモデルオーディションに応募したんです。
――モデルオーディション。それはどうしてでしょうか?
どうにか直接歌を聴いてほしかったんです。モデルオーディションだったら実技審査もあると思ったので、そのときに歌おうと思いました。
――ジャンルを問わず、幅広く歌うという姿勢は、ELISAさんの個性なのかもしれませんね。実際にその経験はアーティスト活動にも活かされていますか?
そうですね。私はファルセットの声がベースなんですけど、アニメ音楽を歌い始めてからは、いろいろなジャンルの曲を歌っています。声楽の強みはアニメやゲームの作品に寄り添うときに、オペラやソプラノの曲調で歌った方がより世界観が広がって良いとか、テクニックとして役立ちました。アップテンポだったり、バラードだったり。自分の技術を生かして様々な歌い方ができるんだと知って勉強になりました。
『GENETICA』のテーマはELISAの世界観
――臨機応変にという意味合いにも取れますね。今回の『GENETICA』でも、それぞれの楽曲に括りがなく、ロックやアップテンポなど、様々な曲調の楽曲が収録されています。
『GENETICA』のアルバムタイトルからのお話になりますが、GENEが“遺伝子”、それにCAが付くと“大陸”という意味になるんです。今までのアーティストELISAとしての音楽的歴史を組み込んだ“遺伝子”が新たなる大地を生み出し、それぞれの“大陸”を作り上げるような楽曲を揃えたアルバムとなっていて、私にしか創れない世界観がテーマになっています。
――『GENETICA』を聞けば、ELISAさんのすべてがわかるということですね!
そうですね。今の私だからこそ歌う事の出来る楽曲たちがたくさん詰め込まれています。
――アルバムの楽曲を作詞されているアーティストのKOTOKOさんをはじめ、アニメ音楽では有名なアーティストや作詞家さんが参加している印象がありました。
過去のつながりからご縁があって、こうして今回携わっていただけたのは、とても幸せなことだなと思っています。