グローコムは11月25日、日本人のコミュニケーションの問題点を洗い出すために実施した「コミュニケーション力」調査の結果を発表した。調査時期は2016年7月、有効回答は20~50代の会社員1,035人。
ほめる上司を持つ人は約4割
自分の普段最もよく接する「直属の上司」のコミュニケーション力をどう評価するか尋ねたところ、「普通」が最も多く40.3%。ポジティブ評価は20代の47.5%に対し、50代は22.4%と低かった。
上司のコミュ力の問題点は、「やる気を鼓舞されない」が27.1%でトップ。次いで「言っていることが理解できない、指示が不明瞭」が23.0%、「一方的に話す」が22.7%、「コミュニケーション不足」が21.1%、「叱り方に問題」が20.6%と続いた。
一方、上司に求めるコミュ力は、「正当な評価とフィードバック」が27.1%、「理解しやすく伝える」が25.3%、「双方向での対話」が23.7%の順となった。
普段最もよく接する「直属の上司」について聞くと、「ほめないタイプ」は約6割で、「ほめるタイプ」は約4割にとどまった。性・年代別にみると、ほめる上司を持つ割合は20代女性の59.2%に対し、40代男性は27.1%と倍以上の開きがみられた。
ポジティブ(ほめる、評価する)とネガティブ(叱る、責める)、どちらのフィードバックにやる気を刺激されるか質問すると、84.1%が「ポジティブ」と回答。「ほめられたい」と思っている人は8割超に上るのに対し、実際にほめる上司を持つ人は4割にとどまり、「ほめ力ギャップ」(同社)が目立つ結果となった。
またトップ(社長)のコミュニケーション力とその企業の業績について、相関関係が「ある」と答えた人は計74.0%に上った。