海外旅行といえば、周遊する観光地やご当地グルメももちろんのこと、宿泊するホテルも大きな楽しみの1つではないだろうか。思い切って高級ホテルに宿泊するのもいいが、その国のローカルな雰囲気を楽しめる地元密着型のホテルも捨てがたい。しかし内装はキレイな方がいい……そんな都合のいいホテルが、香港にはあった。
繁華街の中心に位置
今回紹介するのは、香港の中心的な商業地区「尖沙咀(チムサーチョイ)」にあるデザイナーズホテル「Attitude on granville(アティチュード オン グランヴィル)」。全81部屋のこのホテルは、繁華街の真っただ中という立地にある。日本で言えば、渋谷や新宿の中心地に泊まれるようなものだ。
このホテルの最大の特徴は、その高いデザイン性。館内には、香港らしい鮮やかでカラフルな色づかいで、モダンな装飾が施されている。チムサーチョイの街並みをイメージしたというデザインで、レトロな要素をにぎやかに散りばめながらも都会的に洗練された雰囲気が魅力的だ。
ホテルの受付は5階にあり、6階~15階が客室。4階と3階にはレストランが入り、1階と2階は売店となる。なお、日本で建物の1階にあたる部分を香港では「GF(グランドフロア)」と言うこともある。このホテルもその表記を採用しているため、実際の感覚ではそれぞれの階数に+1した数字が適当だ。GFにはエントランスとエレベーター、建物内の案内看板がある。
また、受付階ではコーヒーを無料で楽しめるため、大人数での旅行でもストレスなく待ち合わせができそうだ。
部屋もオシャレな4種類
部屋のタイプは全4種類。「URBAN」「COZY」「ELITE」「STUDIO SUITE」を用意している。タイプによって部屋の広さやベッドの大きさは異なるが、基本設備やアメニティーに違いはない。壁のペイントや飾られたアートは、香港の街並みをイメージしたモダンな雰囲気。
「URBAN」の広さは約15平方メートルで、ベッドや洗面・シャワールームを快適に利用するのに最低限のスペースが確保されているといった印象だ。「COZY」は約22平方メートル。書き物ができるデスクを備えており、旅行の拠点として十分に活躍可能。「ELITE」の広さは約25平方メートルで、ソファベッドも備えており、大人2人に加えて12歳以下の子どもも2人まで宿泊できる。最も広い「STUDIO SUITE」は、約35平方メートル。ベッドのある寝室空間と、ソファとデスクのある居室空間が区切られており、それぞれも広く居住性の高い部屋となっている。
スマホ端末が超便利!
注目したいのは、部屋に持ち出し可能なスマートフォン端末「handy」が備えられていることだ。インターネットも電話も使い放題で、地図も呼び出せる優れもの。正直、これがあればいつものスマートフォンを海外用Wi-Fiルーターでネット接続する必要はほとんどないように感じた。それほどに外出先では便利な代物なのだ。宿泊時にはフル活用しよう。
レストラン「飲茶」で至福のひととき
次に、3階のレストラン「飲茶」を紹介。その名の通り、中国茶を飲みながら点心を味わう「飲茶(ヤムチャ)」料理を提供する店だ。内装はカフェ風で、大きな窓から自然光をふんだんに取り入れた明るくおしゃれな雰囲気。
同店で味わえる点心の中でも、伝統的なメニューを現代風にアレンジしたポップなものが見た目にも楽しくオススメだ。特に、中華まんじゅうに顔がついたような「吉川○子(○は女へんに乃)」や「睇住流○(○は女へんに乃)」、「一籠八戒」(いずれも49香港ドル・約637円)は、ぜひ一度にいくつか頼んで写真に収めたい。かごに入った小鳥の形のパイナップルケーキ「鴿呑鳳梨」(59香港ドル・約767円)も写真映えする一品だ。
同店の営業時間は11:30~15:00/18:00~22:30で、無休。ピーク時には混み合うため、宿泊の際は地の利を生かして開店時間より少し早めに来店するのがオススメだ。
飲茶に舌鼓を打ち、階下に下がってホテルを一歩出れば、チムサーチョイのにぎやかな街並みが眼前に広がる。中でも外でも香港らしさをたっぷりと味わえる、アクティブな旅人にぴったりな観光拠点と言えるホテルだった。
※日本円換算は1香港ドル=13円で計算。記事中の情報・価格は2016年10月時点のもの
取材協力: 香港政府観光局