寒い朝の通勤・通学時や屋外レジャーの時などに体を温めてくれる「使い捨てカイロ」。使い捨てという名前のとおり、1回封を切ったらもう終わり、と思っている人も多いのではないでしょうか? 今回は1つの使い捨てカイロを数回に分けて、何度も使う裏技をご紹介します。
空気を遮断すれば繰り返し使える?
多くの使い捨てカイロ(貼らないタイプでレギュラーサイズ)の持続時間は約10時間ほどと長時間。でも、中には「通勤時間の1時間だけ使いたい」という人もいるはず。持続時間をこま切れにして数回にわたって使えたら便利ですよね。
使い捨てカイロは、鉄が空気中の酸素と反応し、酸化鉄になる化学反応を利用して発熱させます。カイロの白い袋の中に入っているものは、主に鉄分や活性炭、塩類など。密封されたパッケージを開けて、カイロの中の鉄粉が空気に触れると発熱を開始します。
ではこの仕組みを利用して、空気を遮断することで発熱を止め、再び空気に触れさせることでカイロを好きな時に使うこともできるのではないでしょうか?
ファスナー付きビニール袋を利用
密封性が高いファスナー付きビニール袋にカイロを入れることで、持続時間を調節してみましょう。まずは2時間使ったあとに、密封させてみます。空気をしっかり抜いてファスナーを閉め、様子を見ました。
密封して20分後。温かかったカイロは、すっかり冷たくなっていました。化学反応がストップしたようです。
4時間放置後、ファスナーを開封。程なくして、また元のように温まり使えるようになりました。温度や使い心地などは、全く問題ありません。
再び2時間使い、17時20分にまたファスナー付きビニール袋に入れました。今度は長時間放置しても大丈夫か検証するために、翌朝まで空気を遮断してみることにします。
翌朝8時20分。12時間以上と、半日以上放置していたので、発熱するだろうかとドキドキしながら袋から開けました。しかし、そんな不安をかき消してくれるかのように、取り出してみると、すぐに温かくなりました。
その後も、数時間時間使用して再び密封し放置……を繰り返すこと数回。今回、使用した使い捨てカイロの持続時間は"20時間"とありましたが、細切れで使用した結果、温かくなった時間の合計は持続時間と同様のおよそ20時間でした。トータルで、3日間にわたって使い続けることができたのにはびっくりです。
カイロとファスナー袋のダブル使いがおすすめ
今回の検証では、12時間以上空気を遮断し、その後再び空気に触れさせても、問題なく使えることがわかりました。夜の屋外レジャーで通時間使ったあと、一晩ファスナー付きビニール袋に入れて置いておき、翌朝の通勤・通学時に使うといった使い方もできると思います。1個の使い捨てカイロを数日間にわたり、朝と夜の通勤・通学時間だけに使うなどの方法も可能ではないでしょうか。
今回はカイロの大きさと比べて大きめのファスナー付きビニール袋に入れましたが、カイロの大きさに合わせたサイズのものを使えば、かさばらずに持ち運べそうですね。使い捨てカイロとともに、ストックしておくのがおすすめです。なお、カイロは商品によって有効持続時間が異なります。お試しの際は商品の注意書きをよく確認してくださいね。
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