東京都世田谷区・砧。付近には学校や病院、公園が多く、緑豊かな住宅地だ。この地に日本エスコンが9月30日にオープンした分譲マンション「レ・ジェイド世田谷砧」は、1階にカフェダイニング「Cafe Apartment 183」を併設している。このカフェがマンションの住民に、分譲価格以上の大きな恩恵をもたらしているというのだ。その秘密を探ってみた。
世田谷の上質カフェが1階に
「レ・ジェイド世田谷砧」は、総戸数25戸の分譲マンション。小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅より徒歩15分、同「成城学園前」駅からの路線バスを使えば最寄りのバス停からの徒歩1分も含めて約9分というアクセスだ。世田谷通り沿いの見通しの良い場所で、砧公園も近い。
このマンションにはカフェダイニング「Cafe Apartment 183」が併設されているため、道を通りがかる人からはマンションというより飲食店という印象が強そうだ。店内は広く開放的な内装で、木製家具を中心とした温かみのあるインテリアが明るい印象。
同店は、モーニング(7:30~10:30)・ランチ(11:00~15:00)・ディナー(17:30~22:30/L.O.22:00)の3つの時間帯で営業しており、それぞれの時間帯には専用メニューを提供している。
コーヒーか紅茶が付くモーニングメニューには「本日のサンドウィッチ」(700円・税込)など軽めのフード、ランチメニューには「特製フレンチチキンライス(スープ付)」(800円・税込)などリーズナブルでボリュームたっぷりのセット、ディナーメニューには目玉商品の「名物! ローストチキン」(半羽1,500円/1羽2,850円・税別)や「183シェフズサラダ」(1,200円・税別)など複数人でシェアできる料理を多くそろえる。
フレンチをベースにイタリアンのテイストを加えたというメニューの数々は、どれも素材の風味や旨味を生かした絶品。同店を監修しているのは、「グッドモーニングカフェ」など全国で飲食店を運営するバルニバービというのだから、子どもにも安心して食べさせられるヘルシーさと大人も満足する味わいにも納得だ。
カフェスタッフがコンシェルジュを兼務
「Cafe Apartment 183」は、もちろん一般客も利用できるが、住民はさらに便利なサービスを利用できる。居住者専用のカフェラウンジを備えるほか、月々の管理費に購入額が計上されるキャッシュレス精算も可能。さらには、住戸まで全メニューをデリバリーすることもできるのだ。
これだけでも「カフェ・ダイニング併設」の恩恵は十分な気がするが、同マンションではコンシェルジュサービスも提供している。ペットの世話やレンタカーの手配、宅配便の預かりやクリーニングなど、住民の生活をサポートしてくれるコンシェルジュサービスは、一般に大規模な戸数のマンションで提供されることが多い。総戸数25戸という規模では希少なサービスと言えるだろう。
実は、その秘密もカフェにあるのだ。同マンションのコンシェルジュサービスは、全て「Cafe Apartment 183」のカフェスタッフがカフェ業務と並行して行う。これにより、管理費の負担を抑えつつも「併設カフェ・ダイニングのサービス」「コンシェルジュサービス」という2つの大きな付加価値をつけることを実現しているのだ。
屋上にテラスも
次は、気になる部屋の中身を見てみよう。今回見学したのは、1LDKタイプと3LDKタイプの2戸。ファミリー向けの3LDKタイプは、南東向きの角部屋で73平方メートル超。家具付き分譲となっている。分譲価格は5,700万円台で、月々13万円台から購入可能とのことだ。南東向きとあって日当たりがよく、窓も大きいLDKは面積以上に広く感じた。
39平方メートル超の1LDKタイプは、1人暮らしや2人暮らしにちょうどいいサイズ感だ。分譲価格は3,100万円台で、月々7万円台から購入可能とのこと。コンシェルジュサービスで家事の負担を減らせるほか、カフェラウンジはノマドワークの作業場としても活用できるため、共働きの夫婦にも良さそう。ウォークスルークロゼットや玄関ドアに組み込まれた鏡など、慌ただしい朝の支度を時短できる工夫もうれしい。
また、屋上には居住者専用の休憩スペース「スカイテラス」も備えられている。「Cafe Apartment 183」のメニューはここにもデリバリーすることが可能なので、知人を招いた際はここで一息するのも良さそうだ。
いかがだっただろうか。賃貸が得か購入が得か? 戸建てかマンションか? という2択は、きっと多くの人が一度は考えることだ。しかしこれからは、自分のライフスタイルにどれだけフィットする"付加価値"があるか、ということも検討の材料に加えるべきなのかもしれない。