西武鉄道は24日、西武秩父駅の駅舎外装、改札内外コンコース、特急改札口・特急ホーム、跨線橋の美装化をはじめとするリニューアルを進めると発表した。あわせて西武秩父駅前に2017年春オープン予定の「(仮称)西武秩父仲見世通り 複合型温泉施設」の名称が「西武秩父駅前温泉 祭の湯」に決定したことも発表された。
西武秩父駅のリニューアルは、秩父エリアのさらなる魅力向上を目的に2017年3月の完成をめざす。駅舎外装は「西武秩父駅前温泉 祭の湯」と共通の墨色を基調としたデザインで一体感を持たせるとともに、品のある和の落ち着きを演出。ポイント色を際立たせ、ガラス面の格子で秩父の風景・文化が織り成すイメージを表現する。
格子デザインは改札外の案内カウンターや改札内の天井などにも使用される。季節などによって絵柄を交換できる行燈型照明も改札内外コンコースに設置。改札外コンコースは柱や梁の色に落ち着いた茶系を用いた繊細で温かみのある空間、改札内コンコースは格子天井と行燈型照明による風格ある空間になるという。改札内の待合室が拡大され、新たに改札外にも待合室を設置して利便性・快適性の向上を図る。
特急改札口は存在感のある形状・色彩の門型ゲートとなり、高級感・特別感を演出。特急ホームは駅舎外部と共通デザインの欄間により、統一感・特別感を演出したとのこと。跨線橋の外壁は駅舎と同様の墨色とし、内壁は白木風の塗装を基調に、窓周りに墨色を配した。武甲山の眺望に配慮し、一部の窓サッシを拡大する。
西武鉄道は西武秩父駅のリニューアルに関して、「年間300以上のお祭りや四季折々の観光スポットが存在している秩父エリアの多様な魅力を発進することで、秩父エリアのブランド力向上をはかり、観光でご利用のお客さまはもとより、地元の方々にも愛される駅にしたいという思いをこめて行います」と発表している。
2017年春オープン予定の複合型温泉施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」は、デザインコンセプトや施設名称に「祭」を用いることで、年間300以上の祭りがあるという秩父らしさを表現した。「温泉エリア」「フードコート」「物販エリア」の3エリアからなり、メインエリアの「温泉エリア」には露天風呂や内湯、岩盤浴、休憩スペースに加え、個室型のプレミアム休憩スペース(仮称)も配置するという。