オウチーノ総研は11月21日、「結婚生活に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は11月7日~13日、首都圏在住で20歳~59歳の既婚男女1,162名を対象に、インターネットで行われた。
はじめに、「結婚するにあたって決めた夫婦の約束事・ルールはありますか?」を聞くと、67.4%が「決めなかった」と回答。対して、約3人に1人が結婚時に約束事やルールを設定しており、その割合は年代が若いほど高く、20代にいたっては半数以上の51.0%となった。
最も多かったルールは「お金に関して」で21.4%。中でも、「夫、妻、夫婦の3つの財布でお金を管理して、それぞれ相手の使い道には口を出さない」(52歳/男性)や、「独立採算、生活費は折半」(56歳/女性)など、お金の「管理方法」を挙げる人が多かった。そのほか、「一緒に計画し、よく相談してお金を遣う」(59歳/女性)や「お互いの収入、支出をオープンにすること」(57歳/男性)、「できるだけ節約をして、マイホームの購入計画を実現すること」(27歳/女性)といった回答が見受けられた。
次に多かったのは「家事に関して」で21.3%だった。「分担する」という声が最も多く、具体的には「早く帰った方が食事を用意し、用意していない方が片づけをすると決めた」(54歳/男性)、「掃除機、風呂掃除は週末に夫がやる」(28歳/男性)といった意見。反対に、「基本的に妻がやるが、頼まれたら文句を言わずにやる」(47歳/男性)や「専業主婦になり家事全般を行うことを決めた」(52歳/女性)など、「妻に任せる」という声も目立った。
以降、「子供・子育てに関して」(16.0%)、「仕事に関して」(15.1%)、「お互いの両親・親族に関して」(14.2%)、「友人・知人関係に関して」(13.5%)と続いた。
次に、「結婚する際に決めておけば良かったと思う約束事・ルール」を聞くと、前質の「決めた約束事・ルール」と同様に、「お金に関して」(9.4%)、「家事に関して」(7.4%)、「子供・子育てに関して」(7.1%)がトップ3となった。
お金に関して決めておけば良かったと思う約束事やルールを聞くと、「貯金の目標額を決めておけば良かった」(28歳/男性)や「毎月いくら貯金して、どの口座に貯めていくかなど、具体的にしておけば良かった」(29歳/男性)など、具体的な数字を挙げる人がみられた。このほか、「夫婦別財布にすれば良かった」(32歳/男性)や「生活費のための共有口座を作れば良かった」(49歳/女性)など、家計の管理方法を挙げる人も多かった。
また、決めておけば良かった約束事やルールは「特にない」という人は78.4%。多くの人が「結婚生活における約束事」について不満や後悔は少ないことが伺えた。