新人声優達の可愛くも毒のある、お仕事ストーリーが話題のTVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』より、天然であざとい新人声優・久我山八重を演じる本渡楓と、アラサー崖っぷちバイト掛け持ち声優・片倉京を演じる石川由依から寄せられたコメントを紹介しよう。
アフレコ現場での思い出のほか、声優業界のお仕事ストーリーを描いた本作ということで実際の声優の仕事についての裏話についてが語られている。
本渡楓&石川由依が語るTVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』
――アニメ本編を見ての感想を教えてください
本渡楓「1話のイベントシーンで百花ちゃんと万葉ちゃんが踊っているところが、CGじゃないのにヌルヌル動きまくってて! 別作品を見ているような感覚に陥りました(笑)。このあとに登場する自分たちのキャラクターも、どんな色で、どんな風に動いてくれるんだろうって、すごく楽しみになりました」
石川由依「刺激的で挑戦的な内容なので、見てくださった皆さんがどんな反応をするのか、ドキドキしていたんです。でも実際に見てみたら、テンポも良くて、画もすごくかわいらしくて、台本を読んでイメージしていたよりも、見やすく楽しめる内容になっていると感じましたね。千歳なんかは、よく動いて、表情もコロコロ変わっていくのが楽しくて、毒を吐いてもかわいいなって思えちゃう(笑)」
本渡「第1話放送時はツイッターの反響もすごくて、放送してから朝までずっとトレンド入りしていたと聞いて、ビックリしました。ホント良かったです」
――「勝ったな! ガハハ!」という気分でしょうか(笑)
石川「いやいやいや!(笑)」
――おふたりは第2話からの登場ですが、いまはキャラクターは掴めてきましたか?
本渡「段々と『八重はこんなことを言いそうだな』というのがわかるようになって、アドリブも入れさせていただいています」
石川「八重は結構アドリブ多いよね。アドリブ台詞も、あざといな~って(笑)」
本渡「イライラさせることを目指して頑張っています!(笑)」
――徐々に自分に馴染んできた感じでしょうか
本渡「馴染みたくはなかったんですが(笑)。気がついたらだいぶ八重を演じやすくなっているかもしれません」
石川「えーでちゃん(本渡)と八重とのシンクロ率は高いです(笑)」
――関西弁は慣れましたか?
石川「関西弁……(笑)。そうですね、頑張ってます」
本渡「私は関西出身ではないのでわからないのですが、石川さんが迷いなくしゃべっているので、これが関西弁なんだ! って、思ってました」
石川「これが本物なんだと思ってもらえていれば……(苦笑)」
――作中では、千歳と八重と京は同じ事務所ですが、千本木さんと本渡さんも同じ事務所で歳も同じですよね
本渡「結構作品と近いですね。放送直前のニコ生特番では不仲とか言われてましたけど(笑)、すごく仲は良いですよ。『ガーリッシュ ナンバー』のメンバー5人は、年齢が近いこともあって、みんな仲良しですね。ちなみに、アニメ公式サイトのキャスト座談会で撮った5人の写真がアップされていますが、あれはそれぞれのキャラクターに寄せたポーズをしていて、みんなポーズひとつとっても違うなぁと思いましたね」
――大西さんだけ、ちょっとテンションが違うんですよね
本渡「そうなんですよ! 知らない方は『どうしたんだろう? 大西さん』って思うかもしれませんが、あれは万葉に寄せてポーズをとっているんですと、ここで言っておきます!」
――演じるうえで心掛けたことを教えていただけますか
本渡「第2話は初登場ということもあって、すごく力を込めて、印象に残れ! と思って演じた覚えがあります」
石川「普段は話していない関西弁の台詞なので、初しゃべりの第2話は結構緊張しましたね。京ちゃんは気さくな子なので、スルッと言葉が出るように演じました。ツッコミもあったのですが、ツッコミって難しいなと思いました(笑)」
――これまでで印象的なシーンを教えていただけますか
石川「第4話のイベントシーンで、上映会が飛んでしまって、みんなで歌をフル尺で歌うところがありましたが、あれは、キャスト全員の見解としては、あり得ないだろうと(笑)」
本渡「これはないなと。経験したことはもちろんないですけど、この先もないだろうという話になりました。せめてトークショーくらいでしょうね」
石川「こういうことがあったらマネージャーに止めてほしいね、みたいな話はしていました」
本渡「私は第3話のアフレコのシーンで笑いそうになってしまいました。千歳が劇中劇で役を演じてるときに、とりあえず下手という設定だったので、千本木ちゃんがド下手にやるんですよ。『ぴゃあ、な、なんで着替え中の私の部屋に…』とか。棒読みを演じるって難しいんだなって話も、そこで出ました。あと主に百花なんですけど、業界慣れしすぎた挨拶がすごく刺さるというか……慣れすぎてて恐ろしいです」
石川「『おつかれさまでしたー』って、あまり心が入ってない、言い慣れてる感がすごいですよね。見事な演技でした」
本渡「あとは、やっぱり千歳はクズを一身に背負っているなぁと。毎度毎度、台本見るたび、声が付くたび、凍りついてます」
石川「でも、なんだかんだ、イベントとかは率先してできちゃうからね」
本渡「そこがすごいですよね!」
石川「クズだけど、普通じゃできないことをできちゃうところは尊敬できる(?)部分かなぁ」
本渡「憎めないというか。でも、お渡し会のちーちゃん(千歳)が、画以上に塩対応で。怖かったです(笑)」
石川「ぽんちゃん(千本木)の『ありがとうございましたー』がね(笑)。うちらはすごくテンション高く言ってたんだけど」
本渡「あんなに塩になるもんなんだ人間って! と思いました。絶対にあれはやらないぞ! って心に刻みました。あと、何で服が目玉焼きなんだろう、と」
石川「違う服でも目玉焼きだよね? 千歳って」
本渡「そうですね。私が目玉だぞ! って言いたいんですかね。事務所の目玉だぞ! って」
石川「そういうことかー!」
――OP・EDを見てのご感想は?
本渡「終始かわいいしか言えないです。やはり、きれいで動きまくるのはすごいですね。EDは実際に収録しているスタジオが、まんま実写で出ているので、余計テンションが上がりました。見ている方も、ここでアフレコやっているんだなって思うのかなぁ?」
石川「歌が本当に良くて! 勝手な想像で、録る前はクズをテーマにした歌になるのかなって思っていましたが、すごく良い曲でした!(笑) 夢に向かって進んでいる人たちには、ぜひ聴いてもらいたいです。OP曲『Bloom』は、歌詞が本当にいいので、ぜひフルサイズで聴いてほしいなって思います」
本渡「そうなんですよ! Dメロが、よりいっそう確信こもった歌詞で、本当に聴いてほしいです」
石川「コーラスも7パターンくらいあったよね? いただいた資料のファイルがすごくて(笑)。うっすらバックで流れているコーラスもちゃんと録っているので、ぜひ」
本渡「じっくり聴いてほしいです。作品の中で、ちーちゃんが、今は機械の力で修正できるとか言ってたと思いますが、そんなことないので!(笑) ちょっと音程がズレていたら、ディレクターさんからも『もうちょっとやってみましょう』と言われてましたし、妥協せず歌わせていただきました」
――キャラソンも楽しみですね
本渡「『ガーリッシュ ナンバー』のメンバーが演じる作品のPVの曲だったり、劇中歌はいっぱいあります!」
石川「どれも本当に良い曲で。中にはあえて、何だこれ? ってツッコミが入る曲もあるんですけどね。ED曲『今は短し夢見よ乙女』のように掛け声が入ってる曲もあるので、ライブがあったら一緒に盛り上がれそうだなって思います」
本渡「ライブ! いいですねぇ」
――最後に、今後の注目ポイントを教えていただけますか
石川「今後もサービスシーンあるよ! ということで、そこは楽しみにしていただければ(笑)。あとは、キャラクターの内面がよくわかる展開があって、この人はこんな背景があるからこういう性格なんだってわかったりするのが見どころですね」
本渡「見ていただくことによって、今までのキャラクターの一個一個の言動だったり見方がガラッと変わるお話がこの先ありますので、楽しみにしていてください」
石川「最後の展開は私たちも知らないので、どう終わるのかなって想像を楽しんでます」
本渡「主に千歳が気になりますね。成長して終わればいいけど、この作品は攻めているので、どう決着がつくのかわかりませんし(笑)、今後も見逃さずに見ていただければと思います」
TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』は、TBS、チューリップテレビ、サンテレビ、BS-TBSにて放送中。各詳細はアニメ公式サイトにて。
(C)Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会