博報堂生活総合研究所は11月21日、「生活者にきいた"2017年生活気分"」の調査結果を発表した。調査は10月6日~11日、20~69歳の男女3,900名(男性1,941名、女性1,959名)を対象に、インターネットで行われた。
景気・家計とも「変わらない」が過半数
「2017年の世の中の景気は、2016年と比べてどうなると思いますか」という問いに、63.2%が「変わらない」と回答。前回調査(2016年)よりも10.7ポイント増加した。景気が「良くなる」と予想した人は12.5%、「悪くなる」と予想した人は24.3%で、いずれも前回調査より減少した。
また、「自分の家計」についても同様の傾向が見られ、「変わらない」(57.2%)が前回調査よりも6.3ポイント増加。「良くなる」(15.7%)や「悪くなる」(27.1%)と回答した人は前回調査を下回った。
そこで、生活者の消費意欲について調べてみると、毎月の「消費意欲指数」は消費増税から1年後の2015年4月と同じ水準を、2016年も推移。また、2016年中の最大値(48.7点・1月)と最小値(48.0点・11月)の幅は0.7ポイントと、過去最少の振れ幅にとどまっていることが判明。この横ばいの消費意欲が、2017年の景気・家計に対する「変わらない」予想の増加につながったと推察される結果となった。
2017年は「睡眠・休息」に注力
次に、「2017年に力を入れたいこと」を聞くと、8割以上が「睡眠・休息」(82.6%)や「健康」(82.2%)と回答。男女ともに、「趣味・遊び」よりも「睡眠・休息」や「健康」に力を入れたいと考えていることがわかった。そのほか、男性は「仕事」や「エンタメコンテンツ」が、女性は「家事」や「ファッション」も上位にランクインした。
運動を始め、タバコをやめたい
調査によると、2017年に始めたいことがある人は全体の35.4%。そこで、2017年に思い切って始めてみたいことを聞くと、男女ともに、1位「運動・スポーツ」、2位「勉強・資格や免許取得」、3位「就職・転職・起業」という結果に。運動やスポーツを始めたい理由としては、「体力の低下を防ぐため」(男性49歳)や「健康でいたいから」(女性62歳)といった意見が挙がった。
一方、やめたいことがある人は全体の23.5%。こちらは男女で順位に違いが見られ、男性は、1位「たばこ」、2位「仕事・会社」、3位「お金の無駄遣い・衝動買い」だったが、女性では「仕事・会社」が1位に。次いで2位「お金の無駄遣い・衝動買い」、3位「たばこ」という結果となった。