米Adobeは11月17日 (現地時間)、iOS/Android向けアプリ「Adobe Acrobat Reader DC モバイル版」にスキャン機能を追加した。アプリ、スキャン機能とも無償で提供している。すでに国内でも同機能を利用可能だ。

Adobe Acrobat Reader DC モバイル版にスキャン機能が追加されたことで、ユーザーはレシートや名刺、書類などをスマートフォンのカメラで撮影して、その場でPDFに変換できるようになった。スキャンした書類に注釈や署名を追加したり、作成したPDFをDropboxやOneDrive、Google Driveといったクラウドストレージに直接アップロードすることも可能だ。

メニューから「スキャン」機能を呼び出して、カメラで書類を撮影する

PDFとしてローカル保存やクラウドストレージへのアップロード、リンクの共有などが可能だ

今回のスキャン機能は、11月2日に発表されたばかりのAI (人工知能)・機械学習プラットフォーム「Adobe Sensei」を活用していることも特徴だ。Acrobat Reader DC モバイル版でスキャンする際に、Adobe Senseiがバックグラウンドで働き、撮影画像のゆがみを補正したり、テキストの輪郭をシャープにして、見やすいデジタル文書に整える。

また、スキャンした膨大な書類 (PDF) をAdobe Senseiが自動的に分類・要約したり、内容を解析してパターンを抽出し、新たな発見に貢献することなども期待される。