南海電鉄は2017年1月下旬の「関西国際空港第2ターミナルビル(国際線)」の開業や春節に向け、ダイヤ改正や関西空港駅「南海チケットインフォメーション(訪日外国人専用窓口)」の拡大などを予定している。
関空では現在、LCC専用となる新ターミナルビル「第2ターミナルビル(国際線)」の建設を進めている。これに合わせ、第2ターミナルビルの既存部分は「第2ターミナルビル(国内線)」となる。
第2ターミナルビル内に国内線/国際線の案内板を掲示するほか、バス停留所の出発・到着場所を2カ所ずつ増やし、駐車場も拡張する。第2ターミナルビルの出発口では、新たにウォークスルー型のショッピングエリアを日本の空港で初めて導入。免税店を中心に売店、レストラン、ATM、両替所が設置される。また、より早くより簡単にセキュリティ検査を終えることができる「スマートセキュリティ」システムを日本の空港で初導入する。
今回の第2ターミナルビル拡張工事完了に伴い、第2ターミナルビルの敷地面積は3万6,000平方メートル拡張し、計6万6,000平方メートルとなる。これにより、処理能力は国際線においては年間285万人、国内線においては550万人となる。さらに、今回の拡張工事により新たに11の搭乗ゲートが増築され、計21のゲートとなる。また、駐車場の拡張により、現在より700台多い計1,600台の車を収容できるようになる。
ダイヤ改正は、利用が増加している時間帯の利便性向上と列車内の混雑緩和のため、2017年1月28日に南海本線と空港線で実施を予定。早朝時間帯の利便性向上のため、5時台の下り空港急行を1本増発。土休日の特急ラピートを上り下りそれぞれ1本ずつ増発し、始発特急ラピートの発車時刻を繰り上げる(下りは難波6:00発、上りは関西空港7:06発)。
また、深夜時間帯の利便性向上のため、23時台の上り空港急行を2本増発。関西空港発最終列車の発車時刻を15分繰り下げ(上り 空港急行 関西空港23:55発)、特急ラピートを上り下りそれぞれ1本ずつ増発して発車時刻を繰り下げる(下り 平日・土休日ともに難波22:00発)(上り 平日 関西空港23:00発、土休日 関西空港22:55発)。
混雑緩和策として空港急行を増発し、現行6両での運転が中心であるところ、最大両数(8両)での運転本数を倍増する。詳細については、決まり次第発表していく。
加えて、関西空港駅において訪日外国人への乗車券発券サービスを充実させるため、2016年4月にオープンした「南海チケットインフォメーション(訪日外国人専用窓口)」を拡大する。拡大時期は2017年3月を予定しており、対応窓口を1カ所増設することで合計3カ所に拡大となる。英語・中国語・韓国語に対応。営業時間は10時~21時となる。