ハウステンボスに昨年7月オープンした「変なホテル~変わり続けることを約束するホテル~」が快挙を成し遂げた。ロボットが始めてスタッフとして働いたホテルとして、ギネス世界記録に認定されたのだ。注目のホテルがさらに反響を呼びそうだが、この先はどうだろうか。
変なホテルとは?
変なホテルは、長崎県佐世保市のハウステンボス内に所在するロボットホテルだ。フロントでは4カ国語に対応したロボットがチェックイン・チェックアウトの手続きを行い、宿泊者の荷物はロボットクロークが預かり作業を行う。部屋まではポーターロボットが手荷物を運び、窓拭きや庭の芝刈りもロボットが担当する。
現在、稼動するロボットは現在約180台。人間のスタッフも常駐するものの、人数は極力抑えられ、まさにロボットホテルと称するだけのことはある。その話題のホテルがこのほどギネス世界記録の認定を受けた。
認定を受けるまでも苦労話がありそうだが、いきさつは意外なものだ。ハウステンボス側が申請したのではなく、ギネスワールドレコーズから話が来たとし、「今年8月に先方(ギネスワールドレコーズ)から連絡が来て、審査を受けて認定された」と、あっけない。
ハウステンボスでは1300万球のイルミネーションを光の王国と命名し、世界一を謳ってギネス世界記録を狙ったが、こちらについては、審査が通っていない。ハウステンボスでは今回が初のギネス世界記録の認定となるが、ある意味ラッキーだったようだ。
ギネス世界記録認定で期待されること
今回の認定によって期待されるのは、変なホテルのブランド価値の向上だろう。変なホテルは現在、ハウステンボス内の1店舗のみ。来年には千葉県浦安市に、愛知県蒲郡市のラグーナテンボスにそれぞれ2店目、3店目を出店した後、アジア圏を中心とした海外に進出し、フランチャイズ運営を含んで今後3-5年以内に国内外で100店舗を目指すという。