2009年に解散したイギリスのロックバンド・オアシスの軌跡を描く初の長編ドキュメンタリー映画『オアシス:スーパーソニック』(12月24日公開)の場面写真が18日に公開され、本編の内容の一部も明かされた。
リアム&ノエル・ギャラガー兄弟を中心に94年にデビューしたオアシスは、アルバム7作品すべてがUKチャート1位に輝き、全世界でCDトータルセールス5,000万枚以上を記録した90年代を象徴するバンド。リアムとノエルが製作総指揮を務める本作は、バンド結成から96年のネブワース・ライヴまでの軌跡を描くオアシス初の長編ドキュメンタリーとなり、製作にはアカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた『AMY エイミー』のスタッフが結集した。
このたび、リアムとノエルの場面写真とともに、本編の一部が明かされた。冒頭はプロペラ音で始まり、伝説のネブワース・ライヴに向かうヘリから25万人の観客を見下ろすオアシスのメンバーたちが映され、当時のオーディエンスと同様に期待が高まるスタートとなる。
製作陣は、ノエルとリアムをはじめとするオアシス関係者へのインタビューを敢行。総インタビュー時間は数百時間に及んだという。もちろん、ノエルとリアムのインタビューは個別に設定され、2人が顔を合わせることはなかったが、2人の会話は絶妙に編集され、見事な掛け合いに。仲の悪さで世界一有名な兄弟だが、実は深いところでつながっていることがわかるものになっている。
また、世界初公開となる貴重な映像の数々を収録。ネブワース・ライヴはもちろん、デビュー前の地下室での練習風景、レコーディングスタジオでのリラックスしたメンバーたち、来日時に滞在したホテルのプールサイドでふざけ合うノエルとリアム、新感線のホームに立つ姿や、渋谷のクアトロでのライヴの様子などが収められている。
ノエルがマット・ホワイトクロス監督に「古き良き時代の話ばかりする中年ロッカーの映画なんて見たくない」と話したことで、この映画はこれまでのドキュメンタリー映画とは一線も二線も画したものに。インタビューを受けた人たちの現在の姿は、一切見ることができない。ファンはもちろん、彼らをよく知らない人たちも、オアシスメンバーと共に激動の3年間を駆け抜けることができる。
本編では「ロックンロール・スター」「リヴ・フォーエヴァー」「ワンダーウォール」「モーニング・グローリー」ほか、バンドの軌跡を語る上で欠かすことのできない名曲が20曲以上を使用。また、映画のタイトルとなった「スーパーソニック」は、オアシスのデビューシングルのタイトルである。
(C)Tim Abbot (C)Johnny Hopkins and Daniela Soave