ゲンナイ製薬は11月17日、「共働き夫婦の夫婦仲と不公平感に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2016年10月20~25日、有効回答は0歳~12歳の子供がいる共働きの男女1,000人。

男女別で不公平感の内容に差

夫婦間に不公平を感じているか尋ねたところ、「非常に感じている」が10.6%、「やや感じている」が31.6%で、計42.2%が不公平を感じていることが判明。男女別にみると、男性は29.8%、女性は54.6%と、夫より妻の方が不公平を感じている人が多かった。

夫婦間に不公平を感じている人に、どのようなことに不公平を感じているか聞くと、男性は「ケンカ後に先に謝る」(34.9%)が最多で、次は「家計負担」(28.9%)。一方、女性は「家事」(74.7%)、「育児」(61.9%)、「自由時間」(54.2%)と続いた。

夫婦間で不公平に感じていること(複数回答) ゲンナイ製薬調べ

夫婦間の不公平感を増長させると思うセリフを質問したところ、男性は「あなたの給料が安いから……」「お金がない」といった家計に関するものを多数挙げていた。同社は「頑張って働いても報われないようなセリフを聞くと、その不公平感はさらに増してしまうようです」と分析している。

他方、女性からは「お前がやれよ」といった家事などの分担を決めつけるようなセリフや、「言ってくれたらやるのに」など家事・育児を自分事として捉えていないもの、「俺は忙しい」といった仕事アピールに関するものが多く寄せられた。同社は「自身も働いている妻にとっては、"私は仕事もして、さらに、家事・育児も多くやってるよ!"と思わず言いたくなってしまうのでは」と推測している。

家事、育児、家計負担における理想的な分担割合を尋ねると、いずれも「夫5:妻5」が最多。しかし実際の分担割合は、家事では「夫1:妻9」、育児では「夫3:妻7」、家計負担では「夫9:妻1」がそれぞれ最多となった。