米Microsoftは11月17日(現地時間)、Windows InsidersプログラムのFastリングに「Windows 10 Insider Preview Build 14971」(PC)の提供を開始した。ブラウザMicrosoft EdgeがEPUB形式のファイルの表示に対応、「Paint 3D」のプレビュー版を備える。

Windows 10 Creators Updateでは、PDFと同じように、DRM保護されていないEPUB形式の電子書籍やドキュメントをEdgeを使って簡単に読めるようになる。EPUBファイルのリーダー機能は、テーマ(ライト/セピア/ダーク)、フォントの種類、テキストサイズなどの変更が可能。目次またはシークバーでページをナビゲートでき、単語やフレーズを検索する機能も備える。不明な単語などはCortanaに頼むと調べてくれる。

Paint 3Dは手書き感覚で簡単に3Dモデルを作成・編集できるツールで、Windows 10 Creators Updateの目玉となる新機能の1つ。プレビュー版「Paint 3D Preview」はすでに公開されていたが、ビルド14971からWindows 10に組み込まれた。StartからPaintを開くとPaint 3D Previewが起動する。表示言語は英語のみ、他の言語のサポートは順次拡大する予定。3D作品を公開・共有できるギャラリー/コミュニティ・サイト「Remix 3D Preview」もサポート言語は英語のみだが、オーストリア、ベルギー、デンマーク、ドイツなど9カ国に提供が拡大した。

パワーユーザーを意識して、PowerShellがファイルエクスプローラーからのデファクト・コマンドシェルになった。ファイルエクスプローラーの「ファイル」とコンテキストメニュー(Shift+右クリック)、Win+Xメニューで、コマンドラインツールとしてPowerShellが表示される。コマンドプロンプトを用いたい場合はタスクバーの設定で、Win+Xメニューの表示をコマンドプロンプトに戻せる。

日本語と中国語のIMEの動作の安定性や信頼が改善している。日本語では変換の精度が向上、使用し続けた時にグラフィックスに不具合が起きる問題が修正されている。中国語は辞書ファイルの破損で不安定になる問題が修正された。

「Get Office」アプリのバージョン2.0のベータ版を備える。これまでは新たにOfficeを始めるためのリンク集だったが、新版は各種アプリへのナビゲーション、アプリの起動、最近のOfficeドキュメントへのアクセスなど、総合的なポータルアプリになっている。