説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ロック解除しなくてもインストール済アプリを調べられるってホント?』という質問に答えます。

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本当です。設定にもよりますが、iPhoneのロック中にウィジェット画面か通知画面を表示し、アプリ名に含まれる文字を入力すると、該当するアプリがリストアップされます。iPhoneに入っているアプリを調べられたくない場合は、ロック中にウィジェット画面と通知画面を表示できないよう設定変更しておきましょう。

iOS 10では、ロック画面を右方向へフリックするとウィジェット画面が現れます。そこには、ウィジェットに登録したアプリの抜粋情報が表示されるほかに、画面上部に検索用の文字フィールドが用意されています。ここにアプリ名(の一部)を入力すると、該当するインストール済アプリが一覧表示されてしまうというわけです。通知画面についても、同じ操作が可能です。

どのようなアプリを使っているか自分以外の人間に知られたくない、親しい人物にすら見せたくないアプリをインストールしているという場合には、ロック中の動作に関する設定を見直しましょう。『設定』→「Touch IDとパスコード」の順に画面を開き、「ロック中にアクセスを許可」欄にある「今日の表示」と「通知の表示」スイッチをオフにしましょう。これで、ウィジェット画面と通知画面の両方がロック画面に表示できなくなるため、ロック解除しないことにはインストール済アプリを調べることはできません。

とはいえ、ウィジェット画面と通知画面の両方がロック画面に表示できないとなると、iOS 10ならではのメリットは低下してしまいます。アプリを調べる余裕を与えるほどiPhoneを放置しないようにするほうが、現実的な対応策といえるのではないでしょうか。

ロック状態でもウィジェット画面または通知画面を表示すれば、インストール済アプリを調べることができます