右も左も分からない第1子の子育て。しかし2人目ともなると、慣れもあいまって、いろんなものが雑になっている……。と感じるママ・パパは多いかもしれない。
そこで今回は、マイナビニュース会員のうち、2人以上の子どもを持つ女性300名に、第2子以降の子育てで"手を抜いてしまったな"と思うことについて聞いてみた。
Q.第2子以降の子育てについて、第1子より、"手を抜いてしまったな"と思うことはありますか?
はい 70.7%
いいえ 29.3%
Q.どのような点で手を抜いてしまったと感じますか。具体的に教えてください
■記録が……
・「写真の数が少ないですね(笑)」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
・「1人目は毎日のように写真撮影。専用アルバムが2冊。2人目はアルバム半分。3人目はなし」(79歳/その他/その他・専業主婦等)
・「育児日記をほとんど付けられなかった」(47歳/その他/その他・専業主婦等)
・「記録を付けたり、写真を撮ったりする機会はかなり減ったと思います」(41歳/専門店/販売・サービス関連)
■食事
・「離乳食は最初のおかゆくらいで、あとは味付けをする前の野菜を取り分けたり、市販のベビーフードを利用したりしていました。"この子のためのごはん"をがんばった記憶がないです……」(37歳/その他/その他・専業主婦等)
・「離乳食の進め方が早かったかもしれないと思う。上の子と同じものを食べてくれた方が楽なので」(40歳/その他/その他・専業主婦等)
・「離乳食が簡単かつ、そこまでやわらかくもしていない」(31歳/専門店/販売・サービス関連)
・「食べ物。上の子の時は、いろいろと気をつかっていたが、下の子にはあまり気を使っていない」(41歳/その他/その他・専業主婦等)
■"泣き"に動じない
・「泣きまくっても、はいはい、といなしていたところ」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
・「わりと泣かせっぱなし!」(50歳/その他/その他・専業主婦等)
・「泣いていても、お兄ちゃんの時のように、すぐには抱っこせず、洗濯物を干したり、料理をしたりし続けていたことが、けっこうあった」(49歳/その他/その他・専業主婦等)
・「泣いていても、泣いている理由が分かるから、急いであやさなかった」(37歳/その他/その他・専業主婦等)
■甘やかしちゃう
・「しつけが上の子と比べるとおおらかに、放任な感じになった。細かく口出ししなくなった」(43歳/生命保険・損害保険/営業関連)
・「何でも、まあまあと許せてしまっていた」(45歳/その他/事務・企画・経営関連)
・「やや甘やかしがある」(36歳/サービス/専門職関連)
■遊び
・「かまってあげること」(39歳/鉱業・金属製品・鉄鋼/事務・企画・経営関連)
・「上の子のときは、育児本どおりに公園へ遊びに連れて行きましたが、第2子は上の子の友達が遊びに来てくれるので、特に外に連れ出しませんでした」(55歳/その他/その他・専業主婦等)
・「必死に友達を作ってあげようとしなかった。上の子の友達が一緒に遊んでくれたので、それでよかった」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
・「すぐに保育園に預けてしまい、触れ合いが少なかったですね」(42歳/教育/公共サービス関連)
■教育
・「最初の子のときにはベビーマッサージやリトミックなどを積極的にやっていたけれど、第2子は特にしなかったので、少しかわいそうだなと思った」(29歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「上の子には教育とか、熱心にし過ぎたのに、下の子には無理させずにのびのびさせてしまった」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「言葉などを教えるのが遅くなった」(35歳/その他/その他・専業主婦等)
・「ひらがなの練習。本を読んであげること」(37歳/その他/その他・専業主婦等)
・「下の子の勉強については、わりと放任でしたが……小学校に入ってから、『もう少し、勉強をみてあげれば良かった』と感じました。放っておきすぎて、やっていないことが多く、そのツケが中学生になってまわって来ました」(54歳/その他/その他・専業主婦等)
■その他、こんな手抜きも
・「首がすわってきたら、抱っこではなく、寝かせてミルクを飲ませていた」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
・「ちょっとした熱やケガに対して、ぶっ飛んで病院に行くことはなかったです」(53歳/フードビジネス/営業関連)
・「1歳になる前にシャンプーは大人と同じものにしたり、洗濯物も早々に大人と一緒に洗ったりしていた」(28歳/その他/その他・専業主婦等)
・「歯磨きの仕上げ磨き」(43歳/その他/その他・専業主婦等)
・「名前決め」(33歳/精密機器/事務・企画・経営関連)
■いろいろ分かったからこそ
・「分からないくらい手抜きした」(38歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「ほとんど手抜きしました。おかげで、要領はいいし、人懐っこく育ちました」(50歳/その他/その他・専業主婦等)
・「手を抜くと言うより、必要以上に手をかけないで良かったのだと、初めて分かりました」(53歳/その他/その他・専業主婦等)
・「なにをするにも1人目の時よりは適当になってしまう。慣れからくるものだと思うけど。子どもは実はすごく強い生き物で、死ぬ気で、魂を込めるまでしてがんばらなくても、ちゃんと育ってくれることを知っているからだと思う」(44歳/その他/その他・専業主婦等)
・「できないことをできるように、親ががんばらなくても、子どもは成長します」(42歳/その他/その他・専業主婦等)
■総評
第2子以降の子育てを、第1子の時よりも"手抜き"したと感じている人は、実に70.7%にものぼった。
どんなことが手抜きになったか、多かったのは「写真の少なさ」。1人目のときにあんなに毎日のように撮った写真が、2人目になると激減するというのは、やはり本当のことのようだ。また、「離乳食」を手抜きしたという回答も非常に多く、「手作りじゃなくなった」「大人の分を取り分けた」、中には「そこまでやわらかくもしなかった」という人もいた。1人目の時には厳格に接触を避けていたお菓子も、2人目ともなるとデビューはあっという間のようだ。
「泣いてもすぐにあやさなくなった」「家事が一段落するまでほったらかした」というおおらかなお母さんの発言も並んだ。1人目であんなに苦労していた赤ちゃんの「泣き」も、2人目ともなると「かわいい」「また泣いてる」くらいにしか感じなくなる余裕ぶりだ。しつけなども「甘やかしぎみ」「なんでも許した」と、寛容過ぎるくらい寛容になってしまうらしい。
なんとか友達を作ってあげようと公園にがんばって出向いたり、教育熱心に教室に通ったり文字を覚えさせたり……ということも、2人目になるとすっかりやらなくなったという声もあった。しかし、「中学に入ってから苦労した」などという反省もあったので、勉強のサポートを手抜きするのはほどほどにしたほうがよさそうだ。
「必要以上に手をかけないで良かったのだと分かった」「できないことをできるようにと、親ががんばらなくても、子は成長する」なんて、さすがのベテランママの発言も飛び出した今回のアンケート。2人目ならではのおおらか育児もいいものだ、と分からせてくれる。
調査時期: 2016年10月26日~2016年11月4日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 2人以上の子どもを持つ女性300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真はイメージで本文とは関係ありません