Q.妊娠中言われて傷付いた言葉を教えてください

妊娠中は肉体的にはもちろん、精神的にもいろいろと不安定になりがちなもの。中には、周りの人の何気ない一言でひどく傷付いた、という体験をした人もいるかもしれない。今回は、子どものいる既婚女性のマイナビニュース会員144名に「妊娠中言われて傷ついた言葉」について聞いてみた。

Q.妊娠中言われて傷付いた言葉を教えてください
・「同じぐらいに出産予定のお母さんと比べられて、お腹大きすぎるんじゃないと言われたこと」(30歳/静岡県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「相撲取りみたいなんてことを言われると、顔で笑ってはいますがちょいとムカつきますよね」(52歳/山形県/フードビジネス/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「元の体型に戻れるの? 」(35歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「暑苦しいなー」(25歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「妊婦は病人でないんだから座るな」(36歳/新潟県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「つわりが激しいときに、『病気じゃないのに甘えてる』的なことを言われ、本当に気持ち悪くて何もできないのにと思い、辛かったです」(54歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「つわりがしんどくて横になっていたら、甘えていると言われた」(35歳/広島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「電車などでせかされたり、いかにも邪魔そうな態度を取られたとき」(74歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「もう年も年だから、すぐ次の子産まないとね」(54歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「男の子とわかったときに主人に報告すると、女の子が良かったと言われた」(37歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「妊娠してるから、同じ部屋で煙草を吸えないことを仕事仲間に文句言われたこと」(31歳/埼玉県/物流・倉庫 事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

■総評
マイナビニュースの既婚女性会員に対して「妊娠中言われて傷付いた言葉を教えてください」と聞いたところ、1位は36.8%で「特になし」となった。2位は「太ったね」など体型に関することで15.3%、3位「病気じゃないんだから」で12.5%、4位は「動け」などが5.6%、5位は「1人め?」や「今度こそ男の子ね」など性別や人数に関することで4.9%、6位「仕事で周りに迷惑がかかる」など仕事関連が4.2%と続いた。その他は20.8%だった。

アンケートを集計したところ、4割近くは「妊娠中、傷付くような言葉は特には言われていない」という結果となった。周りの人々の理解もあり、比較的安定した妊娠期を送っているということで、良い傾向と言えるのではないだろうか。

2位は体型に関することで、「太ったね~、妊娠中だから仕方ないか」「ただの太ってる人にしか見えない」「暑苦しいなー」など、中には悪気のないものもあるのかもしれないが、いささかデリカシーに欠ける発言が目立つ。また、「痩せてて妊婦にとても見えないわね」や「お腹のふくらみが小さいのでは?」など、逆のベクトルのコメントも一部に見られた。

3位「妊娠は病気じゃない」は、一般的には、「病気ではないのだから、神経質にならずにもっと普通にしていて大丈夫だからね」というように、妊婦さんを安心させるために言う人も多いかもしれない。しかし回答には、「お腹が大きいくらいでとやかく言わないの」「姑から悪阻で苦しんでいるときに『身体をかばいすぎる』と言われた」「妊娠は病気じゃないから頑張れるでしょ」など、励ましとは思えない発言が並ぶ。

4位「動け」には、「さっさと動け」「早く動いて」など、せき立てるようなニュアンスのコメントが多い。妊婦さんが肉体的に制約を受けており、動きたくても動けないことに関しての理解が不足した発言に傷付いている実態がうかがえる。

5位は「性別ってわかってるんでしょー」や「今度こそ男の子ね(女の子が二人続いてその次の子を妊娠したときに)」など子どもの性別や人数に関することがランクイン。「またできたの?」「もう年も年だから、すぐ次の子を産まないとね」など、暴言に近いようなものも含まれる。

6位は仕事関連のもので、「仕事、また休むことになるんだね」や、その反対の「つわりで辛いときに『明日は絶対会社に来てくれ』」などが寄せられた。中には仕事とは直接関係ないものの、「職場の先輩に『(自分の方が年上なので先に妊娠するはずだったのに)順番が違う』と嫌味を言われた」や、「『大きなお腹で仕事さがし?』とハローワークへ失業保険の手続きを聞きに行ったときの冗談」などの嫌みもあった。

その他の回答には、「妊婦のくせに」「性格きつくなったね」「育てられるの?」「よくやるね」「夫から、冗談だったけど『誰の子?』という言葉」「またダメになるかも」「8カ月でお腹が大きいのに夫から温泉行く?と妊娠していることに気遣いがないし、自分の子どもなのに他人事の態度、言葉だった」など、さまざまな言葉やエピソードが並ぶ。

妊娠中は周囲の人たちの、ほんの小さな気遣いや優しさが、とても嬉しく感じるもの。しかしその反面、やや配慮の欠けた言葉や普段は何とも思わない冗談などが、妊婦さんの不安な気持ちに追い討ちをかけることもあるだろう。腫れ物に触るように扱う必要はないものの、妊婦さんの心に寄り添った言葉や態度を選ぶことで、少しでも快適な妊娠生活を送ってもらえるよう心がけたいものだ。

調査時期: 2016年7月1日~2016年7月7日
調査対象: マイナビニュース会員(既婚女性限定)
調査数: 144人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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