長崎県壱岐市は現在、2017年夏に開設予定の「壱岐市産業支援センター・Iki-Biz(イキビズ)」のセンター長を、同市ホームページにて年収1,200万円で募集している。
既に200人以上の反響あり
壱岐市は近年、観光客が激減し、人口も約2万7,000人に減少。高卒者の約9割が島外へ転出し、そのほとんどが都市部で就職するため、多くの事業者が後継者問題を抱えており、離島というハンデや長引く不況から島の活気が失われつつあるという。
市は、そのような現状を打破するために「壱岐市産業支援センター・Iki-Biz」の設置を決定。同施設は、中小企業の売り上げアップに特化した支援施設で、"行列のできる相談所"と呼ばれる「富士市産業支援センター・f-Biz(エフビズ)」をモデルとしている。中小企業の売り上げアップと創業支援を行うことにより、「究極の島おこし」を目指すという。
Iki-Bizの開設に向けて、同施設の中心的な役割を担うセンター長を月額100万円・年収1,200万円で公募。壱岐市長の月額報酬は80万円のため市長を上回る報酬となる。応募資格は学歴不問で、ビジネスセンス、コミュニケーション能力、情熱を持ち合わせた人、壱岐市に移住できる人、パソコン、インターネットなどのICTを活用した業務が可能な人となっている。
雇用期間は原則1年(4月1日から翌年3月31日)で、初年度は採用日から2018年3月31日まで。なお、雇用満了時の業務評価により更新しない場合がある。応募申し込みはメールまたは郵送、2016年12月31日17時必着。
市の担当者は「人口減少が著しく、地域経済も疲弊している中、地元の中小企業を元気にするような取り組みが必要だということで、富士市産業支援センター・f-Bizの取り組みに着目し、今回中心となるセンター長を募集することとなった」と話している。11月15日現在、200人以上から反応があるという。