マーシュはこのほど、「残業時間に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査期間は2016年10月18~21日、有効回答は10代~50代の有職者(正社員・契約社員(フルタイム勤務)・専門職)320人。
ノー残業デー、6割弱が「制度はない」
1カ月当たりの平均残業時間を聞くと、「5時間未満」が19.4%、「10~20時間未満」が16.9%、「5~10時間未満」が13.8%、「20~30時間未満」が11.9%、「30~45時間未満」が10.0%と続き、「80時間以上」は1.3%だった。年代別では、20代の「30~40時間未満」(16.3%)が全体より高くなっていたのが目立った。なお、「残業はない」と答えた割合は21.3%だった。
「ノー残業デー」制度はあるか、また実施されているかとの問いに対しては、57.2%が「制度はない」、14.4%が「制度はあるが、あまり実施されていない」と回答。反対に「制度はあり、実施されている」は23.4%にとどまった。企業規模別にみると、「制度はあり、実施されている」割合は大企業36.3%、中小企業10.6%と両者の間に3倍以上の差があった。
残業がある人に現在の残業時間について、どのように感じているか質問したところ、「多い」は計26.2%、「少ない」は計32.2%、「どちらともいえない」は41.7%となった。
過去1年間の休日出勤の有無を問うと、「休日出勤はしていない」は60.3%、「休日出勤した」は36.8%。年代別では、「休日出勤をした」割合は50代で半数近くの47.4%に上った。