米Snap(旧Snapchat)がウエアラブルデバイス「Spectacles」の販売を開始した。しばらくは直販のみだが、オンラインストアではなく「Snapbot」という自動販売機で販売する。Snapbotは同じ場所にとどまらず、すぐに設置場所が移動する"消える自動販売機"だ。Spectaclesをゲットしたい人はSpectaclesのWebサイトでSnapbotの情報をチェックして、出現場所まで行って購入しなければならない。最初の設置場所は、Snapの本拠があるカリフォルニア州のベニスビーチだった。

10日早朝、SpectaclesのTwitterに突如現れたナゾの自動販売機

Spectaclesは、サングラスにビデオカメラを組み込んだウエアラブルデバイスだ。ユーザーが自身の目で見たままの風景をSnapとして撮影できるように設計されており、サングラスのレンズと並ぶように115度の視野角のカメラレンズが2つ配置されている。サングラスのフレームをタップすると10秒間のSnap(ビデオ)撮影が始まり、撮影したビデオは、BluetoothまたはWi-Fi経由でSnapchatのMemoriesに送られる。

Spectacles

Snapchatは送った写真が短時間で消えるコミュニケーションツールから始まった。その意味で”消える自動販売機”は、Snapらしいユーモアのある販売方法だ。SpectaclesはSnap初のハードウエア製品だが、現時点でSpectaclesは実験的な製品という色合いが強い。Spectaclesに興味を持ったSnapchatの熱心なユーザーとまずは体験を共有するというのがSnapの姿勢であり、短時間で消える自動販売機による販売は話題になる上、そうした熱心なユーザーからスタートできる販売方法になる。

Snapbotの場所は、設置の24時間前からSpectaclesページのSnapbotsマップで予告される。またSnapchatアプリの「Spectacles Geofilter」で範囲を絞り込んでSnapbotの設置場所をチェックすることも可能。Snapbotでの購入は、Spectaclesの色を選び、クレジット/デビット・カードを入れて支払いを完了させたら、Snapbotの口が光ってSpectaclesが出てくる。