川崎重工はイタリア・ミラノで開催される「EICMA2016(ミラノショー)」に、カワサキ「Z900」「Z650」「Versys-X 300(ヴェルシスX 300)」の欧州向けニューモデル3機種のほか、実車の展示は今回が世界初となる「Z1000 R Edition」などを出展すると発表した。
「Z900」は、エキサイティングな乗り味と斬新なスタイリングを特徴とするネイキッドスポーツ「Zシリーズ」のニューモデル。鋭いスロットルレスポンスと、高回転域まで心地良く吹け上がるパワーフィーリングを実現した948cc水冷並列4気筒エンジンをダイレクトなフィーリングと意のままに操れるコントロール性を両立した新設計のトレリスフレームに搭載した。
「Z650」は「Zシリーズ」ミドルクラスのニューモデル。低中速回転域において豊かなトルクを発生する649cc水冷並列2気筒エンジンは、スロットル操作に対してリニアに反応するエンジン特性とし、低速から高速回転域までスムーズな加速感を得ることが可能だ。新規開発したトレリスフレームは、必要十分な剛性を持ちながらも軽量かつスリムな設計とし、車体重量の軽量化を徹底することで、軽快で俊敏な走行性能を実現した。
「Versys-X 300」は、汎用性の高い「Versysシリーズ」に新たに加わったアドヴェンチャースタイルのツーリングモデル。低中速回転域ではスムーズかつ粘り強く、高速回転域では力強い加速力を発揮するオールラウンドな特性の296cc水冷並列2気筒エンジンに加え、ロングストロークのサスペンションや大径スポークホイールといった未舗装路での走破性を高めるコンポーネンツとなっている。
「Z1000 R Edition」は「Zシリーズ」の最大排気量モデル「Z1000」のバリエーションとなる上級モデル。フロントにはハイスペックなブレンボ製ブレーキシステム、リアにはオーリンズ製アルミボディのシングルチューブサスペンションを採用した。外観上の特徴として、車体色・グラフィック・タンクパッド・フレームパッド・シートを「Z1000 R Edition」専用とし、上級モデルらしい所有感も演出している。
今回のミラノショーでは、その他にも「Ninja H2」「Ninja H2 Carbon」「Ninja H2R」「Ninja ZX-10RR」など25機種53台を出品する。