Machico

声優・MachicoのNEWシングル「勇気のつばさ」のリリース記念ミニライブが11月9日、東京・池袋P'PARCO ニコニコ本社にて開催された。

「勇気のつばさ」は、現在放送中のTVアニメ『12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~』セカンドシーズンのエンディングテーマ。Machicoの3rdシングルにして初のミディアムバラード曲となる。

ジャケット写真と同じ明るめのカーキ衣装でイベント会場に登壇したMachico。観客席からは、矢のような「発売日おめでとう」の歓声が飛んでいる。祝福を受けたMachicoは、早速楽曲について語っていき、「今年の春先にレコーディングをしてMVも撮影して、(発売日となる)11月は先のことだと思っていました。10月から『12歳。』のエンディングテーマとして流れていたので、ナチュラルにリリース日を迎えられました。『今日だ―!』という嬉しさがありますね!」と笑顔で大満足。

ザ・ナチュラルMachico

ここから「勇気のつばさ」についてたっぷりと語っていくMachico。ジャケット写真の表紙は『12歳。』で裏表紙はMachicoのフォトとなっており、撮影コンセプトは"背伸びをしたお姉ちゃん"。Machicoも、「たそがれMachico。ミステリアスな感じです。私自身がミステリアスといっても過言ではないくらい(笑)」とにっっこり。CDケースを開くことで見ることができる白と黒のモノトーンコーデもここでおひろめされた。

また、楽曲について、「歌謡曲っぽい、すごく懐かしさを感じるバラード。心があったまるような大人っぽい懐かしさですね」と語っていき、レコーディングでの出来事として、作曲・池毅の提案により、テストで録音したテイクを採用したという裏話も飛び出した。

さらに、フルサイズでのMV鑑賞も行われ、大きな見どころとして、歌詞に口パクをあわせるリップシーンがなく、"ザ・ナチュラルMachico"が詰まっているところを挙げる。「私もびっくりしました。Machicoはこんな表情するんだなって」と自身でも驚きの出来になったという。北海道・小樽で撮影したMVには、小樽の街を散策し、ショッピングやガラス細工体験をする、Machicoの自然な姿が収められていた。


ちなみに、イベント当日はMV内でも登場したクマのぬいぐるみの"ティニー"も登場。普段はMachico宅の骨盤マッサージチェアに座っているというティニーは、ただのテディベアではなくオルゴールになっており、収録されているのは『天空の城ラピュタ』の主題歌「君をのせて」。Machicoは、2015年11月に開催されたホリプロ所属声優陣による定期イベント「Anisong Ichiban!!」にて「君をのせて」をカバーした経験もあり、この楽曲に決めたとのこと。

そして、カップリング曲の「キミコンパス」は、「勇気のつばさ」とは違う"胸キュン"が詰まった楽曲。「片思いのもどかしさを感じながら、恋している女の子の気持ちを研究して歌っています」と語っていくMachicoだが、次第にスイッチが入っていき、「学校で、毎日好きな子に会える状態なのに勇気が出来なくて話しかけられない、『なんで挨拶できんかったんやー!』って布団の中でジタバタする妄想をしています。片思いのパワーを感じる曲なので……よい……!」と大盛り上がり。メロディや音程よりも、気持ちやセリフっぽさの言い回しを大切にし、マイクに向ける顔の距離感を意識したという。一通り楽曲の解説をし、最初のライブパートがスタート。

「キミコンパス」は本日、初おひろめとなり、歌う前に「緊張している」と言っていた姿とは裏腹に、のびのびと笑顔で歌い上げていく。歌い終わり、スタッフが机を片付けている間、突然「机(TSUKUE)」をローマ字で発音するもうまく言葉が出てこないため、「M・a・c・h・i・c・o」と、"自分の名前を一文字ずつ言っていく"という謎シーンが繰り広げられた。ちゃんと自分の名前が言えたため、観客席からは拍手が沸き起こり、満足気なMachico。歌っている姿とのギャップもまた彼女の魅力の一つだと再確認された一幕だった。

エンジェルMachico

その後、成功するとご褒美、失敗したら罰ゲームとして胸キュンセリフを言わなくてはいけないというゲームコーナー「一発勝負、勇気のつばさでドキドキチャレンジ」が開催された。本人曰く「ランドセルみたい」という小道具・白いつばさを背負ってチャレンジした最初のミッションは「黒ひげ救出作戦」。ナイフを刺す穴が残り二つしかない、二択の「黒ひげ」を無事救えるかというこのコーナーだが、見事に黒ひげを飛ばしてしまい、胸キュンセリフ「あなたの愛のキューピッド、エンジェルMachicoだよ! ラブラブアローでキミのハートを狙っちゃうぞ! せーの、ばっきゅーん!」を言う羽目に。「私の心は折れています」とすでに憔悴しきっているMachicoだったが、それは序章に過ぎなかった。

二つ目のコーナーは、マシュマロを空中に飛ばして口でキャッチする「一発、マシュマロキャッチチャレンジ」。こちらはかなり自信満々だったものの、天高く放り投げられたマシュマロは天井にぶつかり、軌道がずれてしまいキャッチできずに失敗。罰ゲームは決定したものの、お情けで再チャレンジすると、こちらは無事に成功。マシュマロを頬張り満面の笑みを浮かべるMachicoだったが、「さみしい時はいつでも私を呼んで! 勇気のつばさで空を飛んで、いつでもキミに会いに行くから!」の胸キュンセリフによって、自慢のつばさは折られてしまっていた。

三度目の正直は「一発、早口言葉チャレンジ」。Machicoの名にちなんだ「わがままMachico、パジャマのまま、また街で枕投げ」という"ま"が非常に多い早口言葉にチャレンジするも、こちらも玉砕。「誰だよMachicoって名付けたのー!」と行き場のない怒りをぶつけながら、「もし、寒くて凍えちゃいそうな時は、私の羽でぎゅーって抱きしめて、あっためてあ・げ・る~」と、半ばヤケクソ気味に胸キュンセリフを披露していた。

すべてのコーナーを失敗で終えてしまったMachicoだが、ここからは気持ちを新たに「勇気のつばさ」のミニライブコーナーへ。「ここからは、私がみなさんに勇気のつばさを与えたいと思います。今日、帰る時にそのつばさを使って、飛んで帰ってくれたらと思います」と前置きし、圧倒的な歌唱力で「勇気のつばさ」を歌い上げる。

最後に、観客から事前に採ったアンケートに答えていく。「12歳に戻れるとしたら何をしてみたい?」という問いには、「足が速くなりたいです」と50メートルを走るのに10秒以上かかってしまうというMachicoならではの答えを見せた。また、「短い髪をキープしていますが、今後やってみたい髪型はありますか」という質問には、「今年の4月までは腰くらいの長さがあったんですけど、切ってショートにした時の馴染み方が半端なかったので、今後も伸ばす予定はないです。でも、みなさんも私にアイデアをください! その髪型をライブとかで反映できたら楽しそうなので!」と語った。締めの挨拶では「初めてリリース日にニコ生で番組が出来て、気持ちや楽曲のエピソードを話す機会をいただきました。これからもみなさんと遊べる場がふえていけたらいいなと思います! 『12歳。』と『勇気のつばさ』、たくさん観て聴いて、きゅんきゅんしてくださーい!」と喜びを伝え、来場者へのお渡し会を経て、恒例の挨拶「サラバダ」で、今回のリリース記念ミニライブは幕を下ろした。

Machicoの3rdシングル、『12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~』セカンドシーズンのエンディングテーマ「勇気のつばさ」は11月9日にリリース。ワンマンライブツアー「Machico Live Tour 2016 AMBITIOUS」は、12月3日・4日・11日にそれぞれ愛知・神戸・東京で開催される。