国土交通省は11月8日、2015年度の空港別収支(試算結果)を発表した。それによると、国が管理する27空港の営業利益は前年度比約75億円(73%)増の約177億円となり、2年連続の黒字となった。経常利益は同125億円(12%)増の約629億円だった。

空港別の営業黒字は4空港のみ

「航空系事業(滑走路等)」の営業損益は約204.6億円の赤字で、赤字額は同約14.6億円減。経常利益は同約63.7億円増の約289.8億円となった。訪日外国人旅行者数の増加や国際線着陸回数の大幅増、LCCの新規就航などによる着陸料等収入の増加により、営業損益・経常損益ともに改善した。

【航空系事業】営業損益推移(直近5年間)(出典:国土交通省Webサイト)

経常損益推移(直近5年間)(出典:国土交通省Webサイト)

非航空系事業(旅客・貨物ターミナルビル事業等)の営業利益は同約60.7億円増の約382.4億円。経常利益は同約61.7億円増の約339.9億円。前年度に続いて営業利益、経常利益とも全ての空港で黒字となった。

空港別の営業損益をみると、営業黒字だったのは羽田、新千歳、松山、小松の4空港のみで、前年度から1空港減少した。