フリーアナウンサーの古舘伊知郎がMCを務めるフジテレビ系バラエティ番組『フルタチさん』(毎週日曜19:00~20:54)が6日にスタート。番組平均視聴率は8.2%で民放2位につけたが、データニュース社が運営する視聴状況調査「テレビウォッチャー」による満足度では、最下位からのスタートとなった。

11月6日(日)19~20時台民放バラエティ番組満足度

データニュース社「テレビウォッチャー」調べ

テレビウォッチャーは、関東1都6県3,000人を対象に実施しているもので、満足度は5点満点で評価。全体の数値傾向から、3.7以上を高満足度と位置づけているが、『フルタチさん』はそれに届かず、3.39という数値だった。

同番組への自由記述による感想を見ると、「さすが古館って感じでよかったから」(42歳男性)、「古館さんの話の全てが面白かったです」(44歳女性)など、バラエティのブランクがあっても衰えない"古舘節"に心酔した視聴者も多かったが、「期待しすぎたのか、あんまり面白く感じませんでした」(49歳女性)という意見があった。

『フルタチさん』MCの古舘伊知郎

また、「司会者がまだ番組作りに迷っている感じがしました」(41歳女性)という声も見られたが、古舘は番組のオープニングで、「初回からそんな充実してる番組なんて見たことないですよ。ぶつかりながら、へこたれながら頑張っていきたいと思います」と述べており、そうした指摘は織り込み済み。ここからの巻き返しに期待がかかる。

同時間帯の満足度トップは、視聴率も22.0%でトップだった日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』(毎週日曜19:58~20:54)で、3.93の高数値。お笑いコンビ・ANZEN漫才のみやぞんが闘牛に挑戦する企画を賞賛するコメントが多く見られ、高満足度につながっている。

TBSは、19時台の『クイズ☆スター名鑑』が休止で、『珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー』の2時間スペシャル(18:55~20:54)だったが、3.80と日テレ勢に次ぐ高満足度をマーク。自由記述では「親子で安心してみられる」(34歳男性)、「家族で楽しんで見れるのでたのしい」(51歳女性)と、ファミリーでの視聴を意識した内容がウケているようだ。

視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。

●「テレビウォッチャー」調査概要
・対象局:地上波(NHK総合、NHK Eテレ、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)、BS(NHK BS1、NHK BSプレミアム、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ、Dlife)
・サンプル数:地上波(関東1都6県)男性1,500+女性1,500=計3,000、BS(全国47都道府県)男性1,500+女性1,500=計3,000
・サンプル年齢構成:「20~34歳」「35~49歳」「50~79歳」各年代男女各500サンプル
・調査方法:毎日モニターにテレビ視聴に関するアンケートを配信し、データを回収するウェブ調査
・調査内容:接触数(4段階)、録画数、視聴満足度(5段階)、番組の感想(自由記述)