ヤマハ発動機は8日、530ccの欧州向けスポーツコミューター「TMAX」をモデルチェンジし、2017年モデルとして2017年3月頃から欧州に導入すると発表した。
「TMAX」は2001年の導入以来、従来にはなかったモーターサイクル感覚のコミューターとして欧州を中心に高い評価を得ており、欧州市場の大型スクーターカテゴリーでトップの人気を維持している。モデルチェンジが行われた新型「TMAX」は、同社スクーター初の電子制御スロットル「YCC-T」や「TCS」(トラクション・コントロール・システム)など電子制御技術を採用。細部の軽量化と新フレームの採用によって現行比9kgの車両重量削減を実現した。スタイリングもスポーティとエレガンスが調和された新プロポ―ションとし、走行性・所有感・快適性の向上を図っている。
同時に、イタリア・ミラノで開催される「EICMA2016(ミラノショー)」へ、同モデルを含めた「MAX」シリーズ9台、先に北米で発表した「YZF-R6」などの「YZF-R」シリーズ8台、人気の「MT」シリーズ8台など、計84台を展示すると発表。プレスデー前日の7日夜には、ミラノ市内でヤマハ発動機の欧州統括会社「Yamaha Motor Europe N.V.(YMENV)」主催のプレスカンファレンスを開催され、MotoGPで活躍する同社ファクトリーライダーのバレンティーノ・ロッシ選手が登場し、新型「TMAX」を世界初公開した。