デルタ航空(本拠: アトランタ)は現地時間の11月3日、2017年後半に一部の長距離国際線にて、新しい客室区分「デルタ・プレミアム」を導入することを発表。より広いスペース、ワンランク上のサービス、デザインと品質に定評のあるブランドと提携したアメニティキットにより、プレミアムなプレミアム・エコノミークラス体験を提供する。
デルタ・プレミアムは、まず2017年秋に導入予定のエアバス350型機材に設置。A350型機の座席数は、個室型ビジネスクラス「デルタ・ワン」スイートが32席、デルタ・プレミアムが48席、エコノミークラス「メインキャビン」が226席の、計306席となる。2018年にボーイング777型機への導入を開始し、その後、他の機材にも導入も視野に入れている。
シートピッチ(座席間隔)は最大38インチ(約96.5cm)、シート幅は最大19インチ(約48.3cm)、リクライニングは最大7インチ(約17.8cm)とゆとりのある設計。可動式のレッグレストとヘッドレストを完備する。また、ウェスティンホテルが開発したウェスティン・ヘブンリー・ブランケットと枕、ニューヨーク発のスキンケアブランド、マリン・アンド・ゴッツの製品が入ったTUMI製アメニティキットも用意する。
離陸前のドリンクサービスに続き、デルタ航空用に特別にデザインされたアレッシィの食器で、季節ごとに変わる食事メニューを提供。映画、テレビ番組、ゲーム、音楽など機内エンターテインメント「デルタ・スタジオ」を無料で楽しめる、クラス最大級13.3インチの高解像度スクリーンを各座席に設置する。また、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンや、小型・大型電子機器用の電源と機器を置くスペースも各座席に設置する。
地上サービスとしては、優先チェックイン、(空港により)優先セキュリティチェック、優先搭乗、預け入れ手荷物の優先取り扱いを含む「スカイ・プライオリティ」サービスを提供する。
デルタ航空では2014年に、それぞれの旅行のニーズに合わせた機内サービスを選べるよう、受けられるサービスを定義した選択肢を設定。「デルタ・ワン」(長距離国際線およびアメリカ大陸横断路線の最上位クラス)、「ファースト・クラス」(米国内線の上位クラス)、「デルタ・プレミアム」(2017年に導入される長距離国際線のプレミアム・エコノミー)、「デルタ・コンフォートプラス」(足元が広くリクライニング角度が深いメインキャビンの前方に設けた座席)では、追加サービスを提供。エコノミークラス「メインキャビン」と「ベーシック・エコノミー」(米国内路線で設定)は、価格重視のオプションとなる。
2017年に導入されるA350型機には、世界で初めて各座席にスライド式ドアを設けた、全席個室タイプのビジネスクラス「デルタ・ワン」スイートも導入。快適性とプライバシーを重視してデザインされた「デルタ・ワン」スイートは、スライド式ドアで仕切られたプライベートな空間に、使いやすさに配慮した個人用収納スペースを設け、最新の機内エンターテインメントシステムと高級感のある内装に仕上げる。