エネチェンジは11月1日、「電力自由化レポートVol.2」を発表した。レポートは7月、運営する電力比較サイト「エネチェンジ」会員約240人を対象に行った調査を集計したもの。
利用者は2人世帯が最も多く27%、以降、4人世帯、3人世帯(いずれも22%)と続いた。また、2015年総務省家計調査によると一般家庭の電気代の全国平均は約13万2,716円となっているが、同サイト利用者の年間電気代は9万円~11万円が多く、13万円以下の利用者が約6割を占めていることがわかった。
「エネチェンジで検討したが切り替えなかった理由」を聞くと、約7割が「しばらく様子を見たかったから」と回答。以降「期待していたより安くならなかったから」(29.3%)、「選択枠が多すぎて選べなかったから」(20.5%)と続いた。
3大都市で「Looopでんき」が人気
エネチェンジ上での地域別切り替え件数は、「東京電力管内」が75%、「関西電力管内」が17%、「中部電力管内」が7%と、3電力管内で実に99%を占める結果に。「東京電力管内」での切り替えが進んでいる背景には、「電気代が高い」「新電力の参入数が多い」ことが挙げられ、さらには「情報量が多く、その浸透率が早い」ことから、電力自由化に対する関心・興味が比較的高いことも起因していることが伺えた。
また、エネチェンジに掲載している72社のうち、東京電力管内で1位となったのは「東京ガス」、関西電力管内では「東京電力」が、中部電力管内では「Looopでんき」がそれぞれ1位を獲得。3大都市で平均的に人気の電力会社は、基本料金が0円で電気代は使った分だけというシンプルな電気料金が人気の「Looopでんき」だった。