アイデムの人と仕事研究所は11月2日、2017年3月卒業予定者の「就職活動」に関する調査結果を発表した。調査は10月1日~3日、2017年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女671名を対象に、インターネットで行われた。
2016年10月1日時点で行っている主な就職活動について聞くと、78.4%の学生が「内定獲得/就活終了段階」と回答。約8割の学生が就職活動を終了させており、前年調査(「2016年3月卒業予定者の就職活動に関する学生調査 2015年10月1日状況」/以下同)と比べて、進捗が早くなっていることがわかった。なお、就職活動を継続している学生については、「内定獲得/就活継続段階」が9.5%、「面接・試験段階」が5.8%。
内定獲得状況の詳細を見ると、「内定あり」89.1%、「内定なし」10.9%という結果に。また、内定を獲得した学生に獲得社数を聞くと、「1社」(38.8%)が最も多く、平均獲得社数は2.3社だった。
続いて、就職活動が「エントリー活動段階」以降に進んでいる学生に対し、10月1日までに選考に応募した企業数を聞くと、「10~19社」(24.2%)が最多に。以降「30~49社」(22.8%)、「1~9社」(19.8%)と続き、その平均社数は27.1社と、前年調査の35.1社より8.0社も少ない結果となった。
次に、入社予定企業を決定した後に不安や憂鬱な気分になる「内定ブルー」について調査を実施。その結果、「内定獲得/就活終了段階」と回答した学生の74.9%が、内定ブルーに陥った経験があることがわかった。具体的には、「自分は社会人としてやっていけるのか」(40.3%)、「入社予定企業の同期や社員とうまくやっていけるのか」(36.5%)、「入社予定企業の求める力が本当に自分にあるのか」(27.9%)と不安になる学生が多いよう。一方、納得感のある就職活動が行なえたためか、「もっと他によい企業があるのではないか」(24.9%)は、2016年卒学生(33.5%)と比べて大幅に減少した。